「評価・標準化研究会趣意書」

 

1.研究会名称;「評価・標準化研究会」

 

2.本研究会を必要とする背景

  本研究会が発足して10年が経過しました。当初の設立趣意書にも予想されたように、リモ−トセンシングの技術自体は昨今の環境問題の深刻化と共に広く世に知られる様になり、その期待はますます大きくなってきています。また、コンピュータの性能の飛躍的向上や数値標高モデルや放射伝達モデルなどが手軽に使えるようになってきたこともあり、衛星画像処理の方法にも進展が見られています。

 しかし、これらの成果はまだ確立したものとは言えず、既存の画像処理ソフトを利用している一般の利用者には良く知られていません。実利用を進展するためには、これらの手法の評価と標準化を行ない、それらを一般の利用者にお知らせし、リモ−トセンシングによって提供される情報の信頼性を向上させることが不可欠です。

 なお、リモ−トセンシングは学際的研究分野である故に各種用語の使用やその定義が各専門分野の影響を強く受け、不統一な面が多々見受けられます。

 本研究会では、各種の衛星画像処理手法の標準化や用語の統一を行なうとともに、誰もが自分の処理手法を評価できる標準データセットの充実や評価方法の統一化・標準化に関する会員の研究を支援していきたいと考えています。

 

3.主な研究テーマ

 1)精密幾何補正法の評価方法と標準化

 2)大気効果補正法の評価方法と標準化

    (放射伝達モデルの利用方法を含む)

 3)地形効果補正法の評価方法と標準化

    (数値標高モデルの利用方法を含む)

 4)土地被覆分類法の評価方法と標準化

    (領域分割およびカテゴリー分類手法の評価を含む)

 5)その他、標準化を必要とする計測データ処理手法の検討

 6)リモ−トセンシング関連用語の標準化、など

 

4.主な研究会活動

 1)メーリングリストを作成し、評価・標準化に関する話題を随時議論する。

   (STUDY_RSを利用するという手もありますが?)

 2)上記で話題になり、具体的な検討が必要になったテーマに付いて研究会を開催する。

 3)研究会では、あらかじめ議題(報告を含む)を明らかにし、議事録および報告の資料を作成する。

 4)作成した議事録および報告の資料は、研究会メンバーに配布する。また、研究会の開催や報告を学会誌に報告する。

 5)研究会において評価が定まり、標準化すべき基礎データやソフト、その他の成果が出てきた場合には、それを研究委員会に進言し、検討してもらう。

 6)必要に応じて、他の研究会との共同研究会を開催する。

 

5.研究会組織

  本研究会には会長1名、幹事1名をおき、会の運営・進行・成果の取りまとめにあたる。

    会長:沖 一雄(東京大学生産技術研究所)

  幹事:牧 雅康(東北工業大学工学部)

 

6.研究会規約

 本研究会は別に定める規約に従って運営される。

 

7.連絡先

連絡先(幹事)

牧 雅康

東北工業大学

工学部環境エネルギー学科

E-mail: makimasa0@tohtech[アットマーク].ac.jp