講義科目・内容

バイオ知財実践演習 「特許を実際に書いてみる演習」

科目番号 科目名・単位数・英訳 担当教官氏名 令和2年度開講 学期 曜日 時間 講義室
47243-19 バイオ知財実践演習
Seminar of Intellectual Property in Biosciences
加納 信吾 S2 集中 集中 柏/
白金

<演習の到達目標>
基礎研究の成果やアイデアを実用化に結びつける知的財産戦略を構築するにあたっては、法律的な知識のみならず、アイデアに対する先行技術調査と特許クレームの作成を体験してみることが特許の本質を理解する第一歩となる。発明の創出から出願までの一連の過程を、具体的な題材を用いて実際に経験することにより、研究者が特許出願を行う際の各ステップの実態を体験的に理解すると共に、各ステップにおけるポイントや留意点等を効率的に修得することを目的とする。このような知識を座学のみで修得することは困難であり、グループワークを通じて一連の過程を実際に経験することには非常に大きな意義がある。

演習の記念写真(2018)

演習の記念写真(2019)

Zoomのブレークアウトセッションを使ったグループ演習の記念写真(2020)

<演習の概要>
この演習では、2種類の題材を用いた演習を行う。
まず、身近な題材を用いて、特許出願までの一連の過程(@発明の創出、A出願書類の作成、B先行技術調査、C新規性・進歩性の判断、D出願書類の再検討)を演習形式で実践する。
次に、その経験を踏まえ、自分の研究に関連の深いバイオ分野の題材を用いてクレーム・明細書を作成するとともに先行技術調査を行い、その内容を発表する。

Attainment target of the lecture
It is very important to understand not only regal knowledge but also real patent application procedure to establish intellectual property strategy for putting the results of basic researches or ideas into practical applications. The aim of this lecture is to experientially understand each step of patent application procedure by researchers and acquire the points or concern of each step by simulating a series of procedure, from creating invention to applying the patent, on familiar example. It is difficult to acquire such knowledge only through the classroom lecture. Simulating a series of procedure in this lecture is of great significance in having involvement in intellectual property for researchers.

Summary of the lecture
Two kinds of exercise will be carried out in this lecture.
First exercise is to simulate a series of procedure (1.creating invention, 2. making application document, 3. prior art search, 4.judging novelty and inventive step, 5.review of application document) on familiar example.
Second exercise is to make application document on the theme that is related to own research in biotechnology field, carry out prior art search, and make presentation.

<担当>
加納 信吾 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 教授)
本田 圭子 (株式会社東京大学TLO 取締役 副社長、東京大学非常勤講師)
<2021年度 講義日程・講義室>
集中講義・全3回
2021年6月25日(金)、7月9日(金)、7月16日(金) 10:25-18:35(2〜5限))

<講義場所>
以下のいずれかの教室で講義を行い、その他に遠隔配信する。ただし、新型コロナ肺炎の感染状況によりオンラインによる演習とする場合がある。
白金台:医科研 2号館2階大講義室
柏:新領域生命棟 B1F セミナー室1

<講義内容>
◆一般的な題材を用いた演習(2回)(加納)
(2021年6月25日(金)、7月9日(金))
身近な題材(例:片手で開けられるペットボトル)を用いて、以下の一連の流れをグループ演習で実践。

@発明の創出
 提示された題材・課題に応じて、課題を解決できるような発明を創出する。
A出願書類の作成
 上記で創出した発明を特許出願すると仮定して、実際に出願書類を作成する。
B先行技術調査
 作成した出願書類が特許要件を満たすか否かを判断するため、インターネット検索による先行技術調査を行う。
C新規性・進歩性の判断
 調査によって発見された文献に対する新規性・進歩性の判断を行う。
D出願書類の再検討
 上記判断結果を踏まえた、出願書類の再検討を行う。

◆バイオ分野の題材を用いた演習(1回)(本田)
(2021年7月16日(金))
バイオテクノロジー分野した特定の研究を例示し、グループワークにより、それに対する特許クレームを考案し、先行技術調査等を行う。また、その成果についてプレゼンテーション・ディスカッションを行う。

<成績評価方法>
◎ 出席(30%)と演習の内容(70%)で評価する。
<教科書・参考書等>
・講師の配布マテリアル(メール・サイボウズによる配布も含む。)
・渕 真悟著「できる技術者・研究者のための特許入門 元特許庁審査官の実践講座」 (KS科学一般書)

<履修上の注意>
先行技術調査の演習があるので、ネット接続可能なPCを持参することが望ましい。