国際シンポジウムの開催

「アラブ首長国連邦と日本とのエネルギー分野における学術交流の架け橋」

 12月5日(月)、アブダビ石油大学、東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンターなどが主催し、本センター(UTCMES)が共催する国際シンポジウム「アラブ首長国連邦と日本とのエネルギー分野における学術交流の架け橋」が、東京大学本郷キャンパスの武田ホールで開催されました。本シンポジウムは、我が国とアラブ首長国連邦との学術的及び国際的協調により期待される効果を発見・共有することを目的とし、日本における今後のエネルギー政策、学術研究発展、高等教育のあり方の視点から期待される効果、人材育成や事業の国際展開の視点から期待される効果などが論じられました。

 シンポジウム午前の部では、アブダビ石油大学工学部副学長が、同大学の概要、学生生活、諸大学との学術交流の現状及び大学の将来の展望を報告しました。続いて本センターの森まり子特任准教授が、「湾岸と日本:学術交流の重要性」(The Gulf and Japan: The Significance of Academic Exchange)と題して、本センターの概要や世界のオマーン国寄付講座設置大学の状況、本センターによるこれまでの活動の報告とともに、中東諸国との学術交流の取り組みに関するセンターの今後の計画を報告しました。
このほか、エネルギー分野における日本とアラブ首長国連邦の協力の現状などが報告されました。

 質疑応答やその後の昼食の場では、先進国が直面する若者の工学部(理科系)離れに対して、大学はどのような対策をとるべきかなど、高等教育に関わる幅広いかつ活発なやり取りが行われました。森准教授の報告に関しては、アブダビ大学関係者や邦人企業関係者から、湾岸地域をはじめとした中東情勢に関する質問とともに、文系・理系の枠組みを超えた学術研究・交流のあり方や、中東地域からの留学生の
受入れ状況についての質問・意見が出されました。