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物性セミナー/2021-1-15

2020年 冬学期 第7回 物性セミナー

 講師 横溝 和樹 氏(東工大 村上研究室)

 題目 非エルミート系におけるブロッホバンド理論

 日時 2021年 1月 15日(金) 午後4時50分

 場所 Zoom開催

(一度登録された方、物性セミナーMLに登録されている方は、以下は必要ありません。)出席希望者は、予め登録をお願いします。登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewformをご利用ください。メールにてこちらからZoomアドレスをお知らせします。

アブストラクト

非エルミート系は、非平衡系の物理を記述するための1つの有効的な方法として知られている。非エルミート系の物理は理論と実験の両面から盛んに研究が行われてきたが、近年、非エルミート系におけるトポロジーが研究対象として注目を集めている。このような研究の中で、非エルミート系におけるバルクエッジ対応は、エルミート系と異なり破れることが指摘された。我々は、このバルクエッジ対応を議論するために、開放境界条件を課した非エルミート系におけるブロッホバンド理論を構築した[1-3]。この理論により、無限開放系のエネルギーバンドとブリルアンゾーンを計算することが可能である。特に、我々は、1次元非エルミート系におけるブリルアンゾーンが単位円にならず、微分不可能点である尖点を持つことを見出した。さらに、このブリルアンゾーンを用いてトポロジカル不変量を定義することで、バルクエッジ対応を示すことが可能である。最後に、最近の研究の紹介として、Bogoliubov-de Gennesハミルトニアンで記述されるボゾン系のブロッホバンド理論の議論を行う[4]。ここでは、特に、エルミートな状態と非エルミートな状態の共存を見出せることを説明する。

[1] Kazuki Yokomizo and Shuichi Murakami, Phys. Rev. Lett. 123, 066404 (2019)

[2] Kazuki Yokomizo and Shuichi Murakami, Prog. Theor. Exp. Phys. 2020 (2020)

[3] Kazuki Yokomizo and Shuichi Murakami, Phys. Rev. Research 2, 043045 (2020)

[4] Kazuki Yokomizo and Shuichi Murakami, arXiv: 2012.00439

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物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

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最終更新時間:2020年12月10日 17時16分58秒