!!!2015年 夏学期 第3回 物性セミナー !!講師 永井佑紀氏(日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター) !!題目 物質中のMassive Dirac方程式に従う粒子の超伝導状態:トポロジカル超伝導体候補物質CuxBi2Se3の理論的解析 !!日時 2015年 5月 22日(金) 午後4時50分 !!場所 16号館 827 !アブストラクト 近年、トポロジーの観点から物質の分類が行われ、トポロジカルに非自明な絶縁体(トポロジカル絶縁体)や超伝導体(トポロジカル超伝導体)について盛んに研究がなされている。 これらのトポロジカル物質に共通な点は、バルクにはギャップが開いている事(質量ギャップあるいは超伝導ギャップ)、界面には束縛状態が現れる事、である。 一方、d波やp波などの非従来型超伝導体において界面束縛状態が現れることは古くからよく知られている。そこで、私は、トポロジカル超伝導体を非従来型超伝導体の一種と捉え、 これまでの非従来型超伝導体との類似点および相違点について理論的に調べてきた[1-5]。本講演では、トポロジカル超伝導体候補物質CuxBi2Se3に着目する。 この物質は、母物質であるトポロジカル絶縁体Bi2Se3がMassive Diracハミルトニアンで記述されるため、相対論的粒子による超伝導体とみなす事ができる[2]。 また、ドープ量によって超相対論極限や非相対論極限を実現させることができる。本講演では、相対論的粒子の超伝導の多彩な物性について紹介する予定である。 [1] YN, H. Nakamura, and M. Machida, J. Phys. Soc. Jpn. 83, 053705 (2014) [2] YN, Y. Ota, and M. Machida, Phys. Rev. B 89, 214506 (2014) [3] YN, Y. Ota, and M. Machida, J. Phys. Soc. Jpn. 83, 094722 (2014) [4] YN, Y. Ota, and M. Machida, J. Phys. Soc. Jpn. 84,034711 (2015) [5] YN, Phys. Rev. B 91, 060502(R) (2015) !宣伝用ビラ {{ref KMB20150522.pdf}} !物性セミナーのページ http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar !駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可) http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi