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物性セミナー/2009-1-23

2008年 冬学期 第 7回 物性セミナー

 講師 柴田 尚和 氏(東北大理学研究科)

 題目 「単層および二層グラフェンにおける分数量子ホール状態と階層構造」

 日時 2009年 1月 23日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

単層のグラファイトシートによって形成されるグラフェンは、波数空間のK点とK'点の2箇所に線形分散の低エネルギー状態が存在する二次元電子系である。この2箇所の低エネルギー状態は炭素原子の蜂の巣状の格子構造に起因して現れるもので、バレーの自由度として知られている。このグラフェンのシートを2枚重ねると、バレーの自由度と、層の自由度が混成した低エネルギーの電子状態が現れる。そこに垂直磁場を加えると、低エネルギーの電子状態によるランダウ準位が形成され、多成分の状態が強いクーロン相互作用により互いに影響を及ぼし合う量子多体系が実現する。このような多成分多体系における分数量子ホール状態とその階層構造がどのようなものになっているか、密度行列繰り込み群の方法によって調べた最新の結果を紹介する。

宣伝用ビラ

2009-0123.pdf(557)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

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最終更新時間:2009年01月14日 13時02分13秒