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望みの場所を何度でも光加工できるヒドロゲル

ヒドロゲルはほとんどが水よりなる固形物であり、環境にも生体にもやさしい材料として注目される。しかしながら従来のヒドロゲルは、成形後に形状や組成を変えるが不可能であり、用途が著しく制限されていた。今回、優れた光触媒能で知られる酸化チタンを極薄ナノシートにし、ヒドロゲル中に埋め込むことにより、望みの場所を何度でも光加工できるヒドロゲルが開発された。


このヒドロゲルに光を照射すると、酸化チタンの光触媒作用により、網目中の水がヒドロキシルラジカルに変換され、これが光加工を可能とする。反応は光照射部位でのみ進行するため、リソグラフィーによる微細加工も可能である。本プロセスは、残渣による汚染を伴わず、何度でも繰り返すことができる。