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 Vol.36 2010年 4月号 新領域創成科学研究科特集

Vol.36 4月号
サステイナビリティ学プログラム

 新領域創成科学研究科の環境学研究系の新たなプログラムとして、サステイナビリティ学教育プログラムがあります。
 講義は全て英語で行われ、受講生の7割が留学生であることが特徴です。
 今回はサステイナビリティ学教育プログラムの創成に関わった味埜俊(みのたかし)教授と今年度プログラムの委員長に就任される柳沢幸雄教授にお話を伺いました。
 また、今年度から修士課程に加えて博士課程も開講され、博士(サステイナビリティ学)の習得が可能になります。


Q.サステイナビリティ学とはどういったものでしょうか?

 工学では経済的合理性、環境学ではそれに加えて環境の外部不経済性を考慮して、プロセスを考えます。サステイナビリティ学は世代間で享受できる環境に差がないように地球維持戦略の構築を目指した学問のことです。

柳沢幸雄教授   味埜俊教授
新領域創成科学研究科
環境学研究系



Q.サステイナビリティ学教育プログラムは専攻とはどう違うのですか?

 サステイナビリティ学には環境系の様々な学問領域が必要で、いくつかの学問分野を融合しないとできあがらないような分野を扱います。プログラムの学生は環境系の専攻の1 つに所属することになり、指導教員もつきますが、場合によっては、複数の指導教員につくことも可能です。大学院における学問横断型のプログラムであると言えるでしょう。
 入学試験は独自に行います。英語でエッセイを書いてもらい、それを基に英語で面接します。エッセイの内容よりも一般的な理解力や論理構成を試します。サステイナビリティ学においては問題を深く掘り下げてみるよりも、俯瞰的な視点から問題を見る必要があるからです。

Q.プログラムのおすすめ講義を教えて下さい。

 カリキュラムは知識・概念習得型科目と実践型演習科目が選択できます。実践型演習の中で特徴的なのが環境フィールド演習です。実際にアジアの現場に行って、現状を見たうえで、各テーマに関する議論を進めるというものです。このプログラムには様々な国から学生が集まってくるので、そのバッググラウンドの違いを活かした議論ができます。一例として、中国の砂漠近くのオアシス都市における水の利権を巡る問題について、現地で聞き取り調査を行ったうえで議論したりしています。プログラムの共通語が英語ですから、このような海外でのフィールドワークがしやすいのです。

Q.学生へのメッセージをお願いします。

 プログラムの講義は全て英語ですが、英語の力は修士課程に入ってから伸ばすことができます。英語力以上に多様な論理が組み立てられること、様々な問題を解決したいというモチベーションを持つことが大事です。



環境問題の解決に携わりたい学生は多いと思います。技術的なことだけでなく、社会全体を俯瞰する学問も必要なのですね。


(インタビュアー 西村 知)

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