よくあるご質問

よくあるご質問

Q.
肝臓病は安静が大事と言われますが、運動はいけないのでしょうか。
A.
入院治療の必要な重度の肝不全状態を除いて、適度な運動は現在ではむしろ推奨されています。肥満が肝臓病の進行を早めるという多くの証拠がありますので、カロリーの取り過ぎをさけ、体重を適正に保つことが重要です。また、肝臓病の人は筋肉量が落ちてくる「サルコペニア」と呼ばれる状態になりやすくなっています。適度な運動を行って筋肉量を維持することは、日常生活機能を維持する上でも重要です。
Q.
肝臓に良い食べ物はありますか。
A.
肝臓を良くするという証拠のある食べ物は、ほとんどありません。悪くするものとして、アルコールに加えて、鉄分を多く含む食べ物があげられます。かつて肝臓によいと言われていたシジミやレバーなどは、採りすぎると害になると考えられています。また、上にも述べたように、現在では適切なカロリー摂取で適正体重を保つことが重要と考えられていますので、特に高タンパク食を採る必要はありません。近年、コーヒー摂取が肝癌を抑制するというかなり確かな証拠が得られてきています。これも、胃を壊すほどたくさん飲んだ方が良いというわけではありません。
Q.
肝臓がんが再発していると言われました。ラジオ波焼灼療法は、何回ぐらい受けることができるのでしょうか。
A.
再発時の腫瘍の場所、大きさ、個数、肝臓の予備能力によって、その都度ラジオ波ができるか決まります。ラジオ波後の最初の再発で、再びラジオ波が受けられる確率は約90%です。何回が限界ということはなく、多い方は10回以上受けられている方もいます。
Q.
肝臓がんが再発しなくなる方法を教えて下さい。
A.
現在、肝臓がんの再発を完全に防ぐ方法は、見つかっておりません。治療後の抗癌剤内服では、再発は抑制されずむしろ寿命を縮める可能性がある事が知られています。C型肝炎をお持ちの方はインターフェロンを含む抗ウイルス療法によってC型肝炎ウイルスを排除すると、B型肝炎をお持ちの方は、核酸アナログ製剤によってB型肝炎ウイルスを抑制すると、それぞれ長期的には再発の危険性を減少させる事ができると考えられています。
Q.
血小板が低下していると言われました。血小板を上げる方法あるのでしょうか。
A.
血小板値の低下は、慢性肝疾患の進行とともによく見られる現象です。血小板が減少する理由として、肝臓の線維化に付随して起こってくる脾臓の機能亢進によるものと、血小板の産生をうながすトロンボポエチンという物質が肝臓で作られなくなることによるものの2つが考えられています。脾臓を手術で摘出することによって、血小板を増やすことはできますが、脾臓摘出術は、出血などの危険をともなう手術であり、十分なメリットがないと通常行われません。また、摘出後は感染症にかかりやすくなるなどのデメリットもあります。トロンボポエチンと同じ働きをする薬が開発され、一部の血液疾患で使用されていますが、肝硬変に伴う血小板減少には、保険適応はありません。ラジオ波焼灼療法の術前などに一時的に内服して血小板を増やす薬が現在開発最終段階にあり、いずれ使用できるようになる可能性があります。
Q.
アルブミンが低下していると言われました。アルブミンを増やす方法はありますか。
A.
アルブミンは、肝臓で作られる蛋白質の中で最も多く作られるもので、肝臓の蛋白合成能力の指標として用いられます。肝臓の蛋白合成能力が弱ってくると血液中のアルブミン濃度が低下し、足がむくんだり、お腹に水がたまったりといった症状が出てきます。肝臓で作る力が落ちているので、ご飯をたくさん食べたからといって増えるわけではありませんが、食事による栄養がかたよっている場合は、食事内容を改善することによってアルブミンが上昇する場合はあります。また、アミノ酸製剤の中にはアルブミン値を上昇させる効能を持つものもあります。
Q.
腫瘍マーカーは、肝臓以外の癌を見つけることにも役立ちますか。
A.
肝臓がんの診断に有用な腫瘍マーカーは、アルファフェトプロテイン(AFP)、PIVKA-II、アルファフェトプロテインL3分画の3つです。これらは、肝臓癌で特異的に上昇するため、他の癌の診断には、通常あまり有用ではありません。例外として、胃癌や精巣の癌などでAFPが上昇する場合があります。また、癌がなくても妊娠している女性ではAFPが高値をしめします。
Q.
腫瘍マーカーの値が、基準値よりも高いので心配しています。
A.
AFPは、肝硬変などで癌がなくても基準値よりも高い値が続くことがあります。この場合、AFPは癌ではない肝細胞から分泌されていると考えられています。AFPの値が基準値よりも高くても、増えたり減ったりする場合は必ずしも癌がある確率は高くありません。定期的な画像検査で癌が見つかっていない場合は、過度に心配する必要はないと考えられます。一方で、測定する度に倍々に上昇しているような場合は、通常の画像検査で見つかっていない癌が存在する可能性はあります。PIVKA-IIは、AFPよりは信頼度が高い腫瘍マーカーですが、それでも特に肝不全傾向のある方で高い値が持続することがあります。また、血液を固まりにくくするワーファリンという薬を飲まれている方では、数万という高い値を見ることも珍しくありません。また、お酒をたくさん飲まれる方でも高い値を示す場合があります。
Q.
CT検査で肝臓がんの再発があると言われました。この癌はいつからあったのでしょうか。
A.
一般に癌細胞は倍々に分裂します。最初の1個の癌細胞から30回分裂してやっとCT等で見つかるような大きさになります。肝臓がんは、CTで検出できるような大きさになるとかなり正確に倍々に増殖しますが、その倍になる時間は、最短で7日、最長で1000日ぐらいと腫瘍ごとに大きく異なります。また、これらの事実から検出できる癌になるまでに10年かかるという説を唱える人がいますが、おそらく正しくありません。一番遅い癌では、見つかるまでには80年かかることになるからです。我々は、CTで検出できない段階の癌が大きくなるスピードは、一定ではないと考えています。それでも数ヶ月から数年前には(CT等で見つけることはできないが)あったと考えるのは妥当かと思います。
Q.
定期的に検査を受けていたのに癌が大きく見つかることはありますか。
A.
6ヶ月ごとに超音波検査を受けていても、肝癌が大きく見つかることはあります。ひとつは、超音波で見えにくい場所に肝癌ができてしまった場合。もう一つは、肝硬変が進行していて、癌ができていても超音波でわからない場合などです。また、肝臓癌の3%ぐらいに初期の段階から非常に成長が早いものがあることがわかっています。

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