Kudoh Lab

Research

超広帯域インターコネクトを想定した同期型アーキテクチャと通信方式の検討

今後、広域網用の超広帯域な光通信技術をデータセンター等の並列計算機向けに適用することが期待されている。しかし超広帯域インターコネクトを使用すると今までのコンピューティングとは演算と通信性能のバランスが大きく変わるため、メモリ間コピーを基本とした従来型のCPUとバッファ、フローコントロールを使用する通信方式を適用するのには困難が伴う。そこで本報告ではこのような将来のコンピューティング環境を見据えて専用回路を用いて、バッファ・フローコントロールの無い通信を行う通信方式を提案し、その利点、欠点についても説明する。また畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を対象として提案方式の実装を行い、実装に必要な演算資源について評価した。その結果についても報告する。

赤沼領大, 高野了成, 工藤知宏. 「超広帯域インターコネクトを想定した同期型アーキテクチャと通信方式の検討」信学技報, vol. 117, no. 153, CPSY2017-27, pp. 177-122, 2017年7月