東京大学 マイクロ・ナノ多機能デバイス連携研究機構 北森グループ

マイクロ・拡張ナノ流体工学

当研究室ではこれまでに、複雑な化学プロセスを数cm角のマイクロ化学チップ上に集積化するための汎用的な方法論の構築に取り組んできました。 当研究室ではこれを、マイクロ単位操作(MUO)と連続流化学プロセス(CFCP)と呼んでいます。 一般に化学プロセスは、混合、反応、分離といったいくつかの単純な単位操作に分割することができます。 これらの単位操作を数十~数百マイクロメートルの流路などで実現したものがMUOです。 MUOを連続的につなぎ合わせて流体の回路を作り、化学プロセスを実現したものがCFCPです。 これは、エレクトロニクスにおけるトランジスタなどを基板上に集積化して作られたCPUに相当するものです。 これまでに環境分析免疫分析など様々なマイクロ分析デバイスの開発に成功しており、 近年ではマイクロ空間よりも更に1000倍小さい拡張ナノ空間にこの方法論を適用することによって、 その特性を活用した革新的分析デバイスの開発に取り組んでいます。