一行日記

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2009年12月1日(火) 磁束線会議一日目

淀屋橋近くの中之島というところが会場だった。自分の発表は三日目。昨日は天王寺近くのアパホテルに泊まった。今日はJR天満近くのホテルに泊まった。部屋のトイレが和式で衝撃的だった。でも部屋は広かった。全体的に1980年代に受験の為に上京してきた受験生が泊まっていそうな部屋だった。インターネットは使えたし、机も研究室で使っている机よりも広かったので、トイレと風呂だけ気にしなければ何の問題もなかった。

2009年12月2日(水) 磁束線会議二日目

去年の会議の名前は渦糸会議、今回の会議の名前は磁束線会議。この違いは発表者に超伝導以外の人がいるかどうか、なのだろうか。会場ではネットが使えなかった。実は発表予定の計算がまだ結論が収束しておらず、夜と朝に計算機を回している。

2009年12月3日(木) 磁束線会議三日目

自分の発表の日。なんとか計算結果がバグなしだとわかったので、良かった。発表はまずまずの結果だったと思う。実験を念頭においた話なので、実験家の人と話せると楽しい。
帰りは近くに加藤勝さんおすすめの堂島ロールを売っている店があるということなので、行ってみた。雨が降っていて平日だったせいか買えた。普段は30分前に並ばないと買えないらしい。そして帰った。計算機のネットワークが不調だったので、家に帰る途中に駒場に寄った。

2009年12月4日(金) 計算

D論になんとか載せようといろいろ計算をしていたが、ちょっとデータに気にかかる点があり、議論が不十分になりそうだったので、追加はあきらめた。ゆっくり考えようと思う。

2009年12月5日(土) D論なおし

D論の直しをひたすらやっていた。

2009年12月7日(月) D論第一校

今日はずっと引用文献の並び替え及び体裁のチェック。そしてarXivにでていた論文が出版されているかチェック。半日以上かかった。そして加藤先生に渡す用のD論第一校ができあがった。ページ数は若干増えて190ページ。これにアブストラクトを付け加えなければならない。

2009年12月8日(火) うむ

16日にD論を提出してから、あらためて日記を書いている。そしてこの日何をしていたか忘れてしまった。

2009年12月9日(水) ALESS

英語のALESSの実験相談会のTAの日。一人相手した。最近嫁さんの実家の実家からの柿を食べている。二人しかいないのに30個送られてきている。いろんな人に配っている。

2009年12月10日(木) ランチセミナー

吉岡研加藤研ランチセミナーだった。今日は田代君。TL流体の話。ボゾン化とか。

2009年12月11日(金) 物性セミナーはない。

今日は毎週金曜日の物性セミナーはない日。D論の第一校の直しをもらったのでその修正。

2009年12月12日(土) 古代ローマ帝国の遺産

国立西洋美術館で開催されていた古代ローマ帝国 の遺産展が日曜日に終わってしまうので、見に行った。最近塩野七生のローマ人の物語の二週目をしていたので、とてもよくわかってよかった。特に初代皇帝のアウグストゥスの像の力強さには圧倒された。

2009年12月13日(日) TRIP会議@小柴ホール

本郷の小柴ホールでTRIPの会議があったので参加してきた。本当は土日の二日間やっていたのだが、忙しさとローマ展が見たいのとで土曜日はお休みした。実験の方で非常に面白い結果が土曜日に報告されたということを聞いた。まだまだ鉄系超伝導体でいろいろ進展がありそうだ。

2009年12月14日(月) 月曜日

16日にD論を提出することにしたので、なんだかそわそわしている。やるべきことはいろいろあるのだが。というわけで最近密度汎関数法とDMFTについてのレビュー論文を読みはじめた。

2009年12月15日(火) 前日

提出前日。必要な書類をいろいろ調べたり印刷したり記入したりの日。密度汎関数法の仕組みが「よくこんなもの見つけたな」と思うほどうまく作られていて感動した。確かにノーベル化学賞が得られてもおかしくない感じ。

2009年12月16日(水) D論提出

午後本郷に行って事務に提出してきた。そして主査の青木先生にも提出。とりあえずほっとする。事務に提出した時間と青木先生にお会いする時間が空いていたため、物理図書室で時間つぶし。密度汎関数(DFT)の例の論文を読んでいた。去年原子力機構のみなさんと輪読した論文だったが、改めて自分で式一本一本確かめて読むと新しい発見がある。ルジャンドル変換がすごい。

2009年12月17日(木) ランチセミナー

今日は今年最後のランチセミナーということで、根本君と櫻井君の二本立てのランチセミナーだった。根本君は春に学会発表をする予定で、自分も共同研究者だ。グラフェンはいろいろ面白い。櫻井君もグラフェン。
ちなみにこの日記は12月31日に書いている。ばたばたしていて随分日が空いてしまった。

2009年12月18日(金) 副査提出@物性研

午前中に川島研@物性研の加藤君が駒場の加藤先生にD論を渡しにきていたので一緒に昼ご飯を食べる。彼は北大時代の研究室の同期。楽しくやっているようだ。お昼を食べたあとは、筑波エキスプレスなどに乗って物性研へ。上田先生と瀧川先生はD論を提出をしに。

2009年12月21日(月) 副査提出@本郷

今日は小形先生と内田先生にD論を提出しに本郷へ。小形先生に渡したときには「読めばわかるよね」と説明を求められず数十秒で終わった。内田先生との約束まで二時間近く空いてしまったので図書室で少し休憩してから小形研の苅宿くんのところへ見学しに行った。建物が新しく9階にあるので見晴らしもよかった。

2009年12月22日(火) 翌日

昨日でD論を主査副査全員に渡すことができた。今日はそのせいなのかなんなのか午前中は起きられなかった。自分の主査は青木秀夫先生。副査は上田和夫先生、瀧川先生、小形先生、内田先生。そうそうたる顔ぶれだ。ぼっこぼこ確実な気がする。

2009年12月23日(水) ブリルアンゾーン

FCC型の結晶のブリルアンゾーンは変な形をしている。a軸b軸c軸の長さが同じではない場合は、特にc軸の方が長い場合は、kz軸方向に潰れているのでジャガイモを切ったような形になっている(ジャガイモは任意の形に切れるのだがそこは気にしない)。この変な形は平行六面体に構成し直すことができる。平行六面体にしてしまうと本来系が持っていた四回回転対称性が見えにくくなる。どちらも一長一短がある。

2009年12月24日(木) クリスマスイブ

共同研究を3つ以上抱えているので、ばたばたしている。ときどきタスクの割り振りを行わないと容易に滞ってしまう。というわけで加藤先生との共同研究の論文の直しをしていた。前の版は少しわかりにくいので、より読みやすく式の展開やイントロを修正している。
うちのおくさまは国家資格を取るために夜間の専門学校に通っている。帰ってくるのは午後10時を過ぎる。今日はクリスマスイブだからか授業に来ていたのは半分くらいだったらしい。自分たちはサイゼリヤで2300円くらいのワインを開けて飲んだ。

2009年12月25日(金) 去年を振り返る

2008年の今頃は何をしていたのだろうかと日記を見てみると、奈良のスーパークリーン会議に参加したり名古屋日帰りで鉄系の会議で発表したり、いろいろめまぐるしくうごいていた。そしてその後ゆっくり休んで新年を迎えたらしい。

2009年12月26日(土) 論文に記載するパラメータ

ある論文の追試をするために新しいプログラムを書いていた。色々な理論系の論文を読んできて思うのだが、なぜ計算結果を再現できるようにパラメータをすべて記述しないのだろうか。今回の論文も読んでいてそう思った。定性的には似たような結果が得られるが、複数のパラメータが未知なので同じ結果にはならない。また、変数や係数の定義をすべて書かない論文も多い。Letter論文であれば許されるのかもしれないが、Letter論文でも書いていてほしい。

2009年12月28日(月) 仕事納め

大学の事務や食堂は今日で今年の仕事納め。なのでいろいろ事務的なことをした。それと加藤先生に近況を報告したり。あと、今年三月に修士修了した吉岡研の中倉君が遊びにきた。今度から地方へ行くのでしばらくは会えなそうだ。まったりできる仕事場らしい。

2009年12月29日(火) 非線形方程式

今日は今年最後の研究室にした。自己無撞着計算は難しい。非線形連立方程式なので、欲しい解に到達するかどうかがわからない。今回はギャップ方程式を解いている。ギャップ方程式の厄介なところは、Δ=0も常に解として成り立っているということだ。なので転移温度に到達する前にΔ=0の解ばかり出てきてしまうケースがある。まあ、動的平均場理論(DMFT)の解を求めるよりは探索空間は狭いので問題はない、はず。

2009年12月30日(水) おうちで計算

今日は昨日の続きを。午前11時ごろに食パン二枚を食べたあと、プログラムを書いていたら気がついたら5時。非常に遅い昼ご飯を浜田山のクイックガストで食べた。ちなみに夜ご飯は11時ごろにチキンラーメンに卵を入れた。

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