一行日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2008年7月1日(火) Slater-Koster

Slater-Kosterパラメータについて調べて、論文の表式を導出したり、計算したりしていた。
波動関数の重なり積分についていろいろ理解した。

2008年7月2日(水) 論文読み

論文の図を再現できるように、計算をしていた。生成消滅演算子の組が600個もあったが、行列表示すればそれほど大変ではないことがわかったので、PDFを作ったり書き出したりしていた。

2008年7月3日(木) フェルミ面

最初texで行列に数字を入れて一つ一つ書いていたのだが、Mathematicaで記号演算したほうがすっきりすることがわかったので、一日中Mathematicaをいじっていた。地道な作業だが結構面白い。そういえば今日一つ歳をとった。

2008年7月4日(金) FortranForm

バンドが書けた。Mathematicaで計算し終わった行列をFortranに移すとき、最初はいちいち打ち直していたのだが、MathematicaでFortranFormというコマンドを使えばそのままコピペができることが判明した。これを使うと、非常に早くMathematicaからFortranへソースの変換ができる。

2008年7月7日(月) 中間発表、バグ

M2の人たちの中間発表があった。そして夕方打ち上げをした。
最近やっていた計算のサブルーチンにバグがあることが判明したので、再計算を行っていた日だった。新しいプログラムを書く時はさまざまな方向からバグつぶしをしなければならないなあと思った。今回はプログラムのバグというよりはアルゴリズムの間違いだった。まだあるかもしれないので慎重にチェックする必要がある。

2008年7月8日(火) Physical Review Letters

今日は上野の原子力機構の林さんのところへ議論しに行った。家に帰って11時20分頃、PRL編集部からアクセプトの連絡が来た。良かった。とてもうれしい。

2008年7月9日(水) 計算

ひたすらパラメータをふって計算機に投入、ということを繰り返していた日。本当はバッチ処理でもできればよいのだが、その手間と直接やる手間が多分同程度なので、していない。一つの計算が数分から数十分で終わるので同時に10個くらい走らせていると常にgnuplotとemacsを使うことになり、指は大いに鍛えられたように思う。

2008年7月10日(木) ランチセミナー

浅沼さんのランチセミナー。モンテカルロシミュレーションの話。アンダーソン模型を解くために量子モンテカルロ法を勉強したことがあったが、この方法を思いついた人はすごいといつも思う。

2008年7月11日(金) 強相関

今日はひさびさに強相関電子系関連のことをやっていた。これはまだ勉強段階にあって全然進んでいないのだが、歯ごたえがあってとても面白い。

2008年7月14日(月) 相関基礎演習

細井君の修論の中間発表を見に行った。精度の問題は大変そうだ。他には、新しいプログラムを書いていた。前よりもノウハウが蓄積されてきたので綺麗なコードが書けそうだ。

2008年7月15日(火) 輪講@原子力機構

DMFTの輪講のため上野に行ってきた。輪講の前に林さんと議論した。鉄砒素関係で物理的にとても面白そうな研究ができそうという話。関連文献を読もうと思う。オランダに行く日が近づいてきたが、まだ何も用意をしていない。そろそろ何か用意をしはじめなければと思う。と思いながら、今日もPSPのモンスターハンターポータブル2ndGをやっている。最近買った。

2008年7月16日(水) ランチセミナー

今日は吉岡研のランチセミナーの日だった。水野さんの話。
最近日記の更新が遅れていて、今日の分も20日に書いているのだが、四日空くと何をしていたのか思い出せなくなる。

2008年7月17日(木) 静かな日

今日の午後はたまたま部屋の自分以外の人が来ていなかった。加藤先生から本を借りて、その本の式の導出をしていた日。うまくいけばとても楽しいことができそうだ。

2008年7月18日(金) 湿気

今日は非常に湿気があり、気持ちが悪かった。水を飲まなかったせいか夕方から具合が悪くなった。水を飲む習慣がなく、飲もうと思わないと飲まないので、夏は危険だ。

2008年7月19日(土) 自己無撞着

自己無撞着な計算を行うプログラムを書いていた。ループが二つあるのだが、一つはうまく収束して、一つはうまくいかない。原因がよくわからず、いろいろ試行錯誤したが、難しい。とりあえずGreen関数が求まるようになったので、状態密度が求まるようにはなった。夕方は隣の部屋の吉岡研の二人とうちの嫁さんと四人で下北沢にスープカレーを食べにいった。

2008年7月20日(日) ギャップ方程式

最近、松原の和の形で書かれたギャップ方程式を自己無撞着に解くプログラムがうまくいかなかったのだが、林さんのアドバイスで解決した。松原の和で書く場合に、カップリングコンスタントが温度依存することを全く知らなかった。カットオフエネルギーを固定して温度を変えていくと、松原の和のnが整数なので和の上限が階段状に変化する。その結果収束したギャップの値も温度に対して階段状に変化する。この階段的な振る舞いは実エネルギー積分では現れないので、階段を打ち消すような同様の階段的関数を導入しなければならない、ということなのだろうか。数学的には実軸の有限の積分を虚軸の有限の和に書き直す、ところにポイントがありそうだ。

2008年7月21日(月) Pages

MacのKeynoteではポスターは作れないようで、パワーポイントを使うしかないのかと思っていたのだが、実はPagesで作れることが判明。Pagesのレイアウトモードにして白紙を選ぶとKeynote的に編集ができる。また、LT25用のポスターは縦長かと思っていたのだが、横長であることが判明。危なかった。というわけで明日から作ろうと思う。今日は祝日だったらしいが、気にせず大学へ。

2008年7月22日(火) 研究打ち合わせ@上野

上野の原子力機構の林さんのところへ行って議論。鉄ニクタイド系でどのような寄与ができるかについていろいろディスカッションをした。

2008年7月23日(水) 自己無撞着2

自己無撞着に不純物自己エネルギーを求めるプログラムを書いていた。先進と遅延のGreen関数のうち、遅延は収束するのに先進が収束しないというバグに悩まされていた。

2008年7月24日(木) 今日のarXiv

今日のarXivに、ここ数日取り組んでいた問題に関する論文が掲載された。しかも二本。計算方法は異なっているが、実験を説明するシナリオと予想される結果は同じだった。自分が計算していたものを先に計算されたのは初めての経験でへこんだ。まあ、無駄になったのが三連休くらいだったので、傷が浅いのでよかった。

2008年7月25日(金) もう一つの問題

論文で先にこされてしまったので、ストックしてあったもう一つの問題にとりかかった。これも鉄ニクタイド系。しかしそれよりもLT25のポスターを作ってしまわないといけないので、それをずっと作っていた。

2008年7月28日(月) ポスター

土曜日の朝から月曜日の朝まで、富山と石川に旅行に行っていた。友人家族の子供たちと日本海で遊んできたため、かなり日焼けした。

LT25のポスターが完成した。5分でおおざっぱな説明ができるように言葉を練ることにする。来週月曜日に加藤先生の前でリハーサルをすることにした。日本人の前で英語をしゃべるのはかなり恥ずかしいがなんとかしようと思う。

2008年7月29日(火) スライド

ETHzurichでセミナーをするので、そのスライドを作っていた。このスライドの発表練習も来週の月曜日にする。そのため、今週はかなり忙しい。

2008年7月30日(水) 続・スライド

なかなかはかどらない。言いたいことが結構あるのだが、全部言うとスライドが30枚をはるかに超えてしまう。取捨選択が難しい。

2008年7月31日(木) スライド作り終わり

スライドを作り終わった。全部で30枚くらいになった。タイトルとか目次とかをいれないと25枚くらい。あとは練習あるのみ。ポスターも印刷した。
最近、エントロピーを数値微分して比熱の温度依存性を出す問題は精度が悪くなってしまうということを聞いて、解決策はないかなあと暇なとき考えたりしていた。http://na-inet.jp/nasoft/にある「補間と最小二乗法」のページの「自然な3次スプライン補間」のセクションの方法を使えば、補間点の微分が滑らかにつながるのできっと比熱の温度依存性は滑らかになるはず。いろいろ落ち着いたらプログラムを書いてみたい。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

your@mail.address
Akiary v.0.51