一行日記

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2008年6月2日(月) 月曜日

昨日久々に会った弟と飲んだせいで今日は頭がずっと痛かった。ウコンの力とリボビタンをドーピングしてLT25論文のを書いた。そして帰って早めに寝た。

2008年6月3日(火) DMFT輪講@原子力機構

Baym-Kadanoff functionalなどについて。変分原理を用いたEffective action formalismを使って考えると、密度汎関数法もBaym-KadanoffもDMFTも同じ枠組みですっきりと理解できる、という話(Kotliar et al. Rev. Mod. Phys. 78 865 (2006))。この話はとても面白かった。来週は自分の担当になった。主にCDMFTとLDA+UとLDA+DMFTの話。来週までにどこまで準備できるのだろうか。

2008年6月4日(水) ランチセミナー

渡部君のランチセミナーだった。久我研の人たちも来て盛況だった。DMFTの論文を読んでいるが、結構難しい。来週までにどこまで読めるだろうか。

2008年6月5日(木) 談話会

今日は物理部会の談話会だった。「ミューオン科学の新しい展開」ということで駒場の松田さんが話をした。低速のミューオンはおもしろそうだ。μSRの原理がなんとなくわかった気がした。
最近、自分の研究があまりはかどっていない。vertexについて少し理解し始めた。Anderson模型ではしご近似なら空間次元の積分がいらないのでBethe-Salpeter方程式はもしかして手で解ける? 修士までダイヤグラム無知だったので勉強することが多い。

2008年6月6日(金) 物性セミナー

小松 輝久 氏(学習院大)の「非平衡定常状態における定常分布の新しい表現」という物性セミナーだった。非平衡定常系で線形応答領域を超えた領域で成り立つ分布関数の探索について。ファインマンラチェットの数値実験からあのように綺麗な結果を導出できるというのは面白い。今後の展開を追おうと思う。

2008年6月7日(土) ハイキング@御嶽山

毎年恒例、吉岡研加藤研小形研合同ハイキングに行ってきた。梅雨入りしたというのに土曜日は終日晴れていてとても気持ちのよい山だった。夜の飲み会のあと、具合の悪くなった人がいたので、付き添ったりした。

2008年6月8日(日) ハイキング後

具合の悪くなった人はうちに泊まったので、彼と自分と嫁さんと三人で家で昼ご飯。北海道から送ってきたアスパラがうまかった。彼を送ったあと、昼寝した。

2008年6月9日(月) 門人

今日が駒場キャンパス環境整備の日かと思ったら、明日だった。LT25の論文のチェックをしていた。参考文献のフォーマットが独自だったので、いろいろ直した。
ちなみに、タイトルの「門人」は本当は一文字。その読みを知ってとても驚いた。

2008年6月10日(火) DMFT輪講@原子力機構 自分の番

DMFTの輪講が自分の担当だった。CDMFT、LDA+U、LDA+DMFTのセクションだったが、LDA+DMFTの解説がぐだぐだになってしまったので、来週に持ち越し。

2008年6月11日(水) 植田君セミナー

京大基研かつ理研JRAの植田君を駒場に呼んでセミナーをしてもらった。マグノンBECの話。彼には去年基研アトム滞在のときにお世話になった。彼は月の半分理研半分基研にいるので、忙しそうだった。

2008年6月12日(木) ランチセミナー

細井君の担当だった。NRGとDMRGと,DMRGの量子ホール系への適用について。量子ホール系という二次元系でDMRGを行いたいときは、円形の二次元電子系であるならば、異なる角運動量を異なるサイトとみなす一次元鎖を作ってやればよい、らしい。DMFT+DMRGに興味があるので、興味深く聞かせていただいた。DMFT+DMRGではAnderson模型を何らかの方法で一次元鎖にマップするらしいが、なんとなく雰囲気がわかったような気がする。

2008年6月13日(金) 物性セミナーのない金曜日

今週は物性セミナーがなかった。DMFTの拡張であるDual Fermion approachのノートを作っていた。有効作用を求める際に微妙に負符号が出て論文の表式とずれる。グラスマン数の積の微分公式を理解していないからだろうか。Dual Fermion approachのアルゴリズムは理解してきたので、もう少しでプログラムが組める。楽しみだ。

2008年6月14日(土) LT25

LT25のプロシーディングができあがったので、投稿した。ほっと胸をなでおろす。これで一つ同時処理タスクが減った。

2008年6月16日(月) 第一原理計算

LDAができる阪大のフリーのソースコードであるOsaka2002のインストールを試みた。が、失敗した。何がいけなかったのだろう。自分でバンド計算ができるというスキルは少し憧れるので、暇を見てまたインストールチャレンジをしたい。

2008年6月17日(火) DMFT輪講@原子力機構 自分の番

今日も自分の番だった。LDA+DMFTの話。より真面目にやると大変な計算が出てくることがわかった。ボソンとフェルミオンがいるAndersonモデルを解くとかとても大変そうだ。

2008年6月18日(水) ランチセミナー

今日は加藤研M2の田代君の番のランチセミナーだった。ラッティンジャー流体の話。ラッティンジャー流体と古典の波動論との対応についてなど。夕方神泉駅近くのホルモン焼き屋のあじくらに行ってきた。ここは安くてうまい。和牛のホルモンとかハチノスとかヤンとか肉とか食べ、飲み物(ソフトドリンク含む)2杯から3杯飲んで、会計は一人3000円いかなかった。数年前からよく行くのだけれど、最近は人気が出たのか予約無しだとなかなか入れない。

2008年6月19日(木) FeAs系

LaFeAsOに代表とされる鉄の入った超伝導がいま話題になっている。FeAsによる擬二次元層とその他の絶縁層があれば超伝導になり、Tcは50Kを超えるものものある。毎日新しい実験データが出ていて、朝10時のcond-matの更新時間が楽しみだ。最近は中国とアメリカのグループが単結晶の育成に成功した。
自分もFeAsを念頭に置いた計算をはじめてみている。何か寄与できればいいなと思う。

2008年6月20日(金) 物性セミナー

手塚さんの「粒子数インバランスのあるフェルミ原子気体の凝縮状態」だった。アップスピンとダウンスピンの数が異なる一次元冷却原子気体の系をDMRGで解析した、という話。個人的にはDMRGでしかわからない何かがもう少し欲しいなあと思った。

2008年6月23日(月) 再計算

一時はどうなるかと思った計算結果だったが、計算の精度が低すぎたせいであることがわかり、一安心した。PRL編集部へのコメントを書く。

2008年6月24日(火) 再投稿

PRL編集部へコメントの返信と再投稿をした。なんとかリカバリーできたと思う。もうレフェリーにはいかないようなので、エディターのよい返事を待つということになる。

2008年6月25日(水) ランチセミナー

吉岡研の中倉君のランチセミナーだった。グラフェンの話。理研JRAのときにグラフェンについては一通り勉強したので彼の話はよくわかった。

2008年6月26日(木) 計算

いま鉄砒素系の色々な論文を読み、色々な物理量を計算している。実験の論文のすべてを満たすようなモデルというのはなかなか見つからない。

2008年6月27日(金) 物性セミナー

物性セミナーは鈴木氏の「天体の輸送過程における、磁気流体波動と乱流の担う役割」だった。太陽の話。平均自由行程が70万キロ(太陽半径)とか、スケールが大きかった。

2008年6月28日(土) シンポジウム

鉄砒素系の国際シンポジウムに行ってきた。熱気があった。面白そうな実験が結構あったのでarXivの番号を大量にメモして帰った。

2008年6月30日(月) 月曜日

水曜日にこの日記を書いているのだが、何をしたのかさっぱり覚えていない。忘れてしまった。

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