一行日記

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2007年9月1日(土) 議論

林さんに駒場に来てもらい、YNi2B2C論文のレフリーコメントについて議論した。そのほかFractionalやNbSe2についても。プログラムのコツのようなものも教えてもらった。2時から7時半くらいまで部屋で議論して、そのあとお好み焼きを食べに行った。

2007年9月3日(月) アルゴリズム

最近使っていたプログラムの精度がうまく上がらないので、根本的にアルゴリズムを考え直すことにした。離散的なデータ点から任意の点での値を求めるためには、バイリニア補間法がよいことがわかった。自分のプログラムではそのまま用いることができないので、若干修正をほどこし取り込んでプログラムをしている途中だ。今日は京大基研から植田くんがやってきていた。久々に会ったのでいろいろと話した。

2007年9月4日(火) プログラム

今日はずっとプログラミングをしていた。新しく書き上げたサブルーチンの出力結果を見ながらバグとり。加藤先生と久々に会い、近況報告。そろそろ学会用のスライドを作ろう。と思いながらまだ何もしていない。

2007年9月5日(水) コメント

レフェリーコメントに対する回答を準備していた。D. タメット著「ぼくには数字が風景に見える」読了。アスペルガー症候群でサヴァン症候群で、数字に色や質感を感じる共感覚を持つ筆者が半生をつづった自叙伝。とても興味深く、面白かった。

2007年9月6日(木) 台風

台風が上陸した。交通機関が乱れそうだったので少し早めに理研を出た。京王線新宿駅のホームが人であふれていた。どうやらみんな早めに帰ろうとしたかららしい。改良版サブルーチンを組み込んだプログラム、ようやくまともなLDOSを計算できるようになった。

2007年9月7日(金) 台風一過

台風が通り過ぎた。朝は雨が降っていたがその後はきれいに晴れていた。改良したプログラムの精度を徐々に上げながら、計算を実行した。積分アルゴリズムを台形公式にすると計算時間の目処がたつのでやりやすい。いろいろなことを同時進行しているとやはりそれぞれの実行速度は落ちてしまう。少しずつだが強相関論文も読んでいるが少しずつしか進まない。

2007年9月8日(土) スライド

学会用のスライドを作り始めている。今回の発表内容は10分で話すには何か構成の工夫が必要だ。今日は土曜日なので昼過ぎに来て17時には帰った。

2007年9月10日(月) 再投稿

YNi2B2C論文をレフェリーコメントに対する返信を添えてPhysical Review Bに再投稿した。これでこの事柄はしばらく自分の手を離れた。ほっとした。そして今日は一日中学会@北大のスライドを作っていた。今のところ18枚できあがった。先行研究の紹介のスライド一枚以外は終わった。しかし、あきらかに18枚は多い気がする。

2007年9月11日(火) 小休止

昨日論文を再投稿したせいか、今日は小休止的な一日だった。あまり何もしていない。学会@北大とYKIS2007が近いので、それに向けて気分をあげていこうと思っている。

2007年9月12日(水) TA

10月からの学部生の基礎物理学実験のTAをやることになったので、その書類を渡すため、理研から駒場へ移動。だいたい一時間くらいかかった。そのあと並列計算するためのMPICHについて調べていた。デュアルコアやデュアルコアデュアルとかで、同一PC内でのみの並列計算を行いたかったのだが、rshがうまく使えなくて断念。

2007年9月13日(木) 吉岡研加藤研ランチセミナー

今日はランチセミナーがあった。学会発表する人のリハーサルという形だったので、自分も発表した。スライドが18枚あるせいか、時間が12分37秒になり、2分以上オーバーしてしまった。構成を変えて喋りの練習をして10分にしよう。

2007年9月14日(金) 風邪?

風邪なのかわからないが、少し調子がわるかった。スライドを作ったり加藤研用コンピュータの購入メールを書いたりした日。CPUがCore 2 Quad 2.4Ghz、メモリ2GBで送料込みで105000円くらいだった。最近は安い。今回はXeonではないものを買ってみたが、どのくらい安定性などが違うのだろうか。きっと学会が終わった頃に届くはず。

2007年9月15日(土) スライドなおし

スライドの修正と発表練習をしていた。アーサー・C. クラーク &スティーヴン バクスター「時の眼―タイム・オデッセイ」読了。久々にSFらしいSFを読んだ。最近歴史系の本を読み漁っていたのでなおさら楽しめたように思う。

2007年9月17日(月) 敬老の日振替

振り替え休日だったが駒場に行ってみた。連休を使ってガブリエル・ウォーカー著「スノーボールアース」、ヴィクトール・E・フランクル 著「夜と霧」(新訳)読了。前者は全地球凍結がカンブリア紀の大進化を起こしたという説についての本。後者は心理学者がアウシュビッツで体験したことを心理学者として語った本。両方とも興味深く面白かった。

2007年9月18日(火) cond-mat

cond-matにNbSe2のSTM実験の論文が出ていた。どうやら針を超伝導状態にして測ったらしい。例の星型パターンが見えている。また、6Kという高温(臨界温度約7K)でも測定できるらしい。興味深い。

2007年9月19日(水) 帰省

21日から物理学会なので、北海道入りした。実家があるので帰省した。発表は練習した結果なんとか10分でおさまるようになってきた。やはり北海道は涼しい。

2007年9月20日(木) 前日

学会発表の練習をしたりしていた。

2007年9月21日(金) 日本物理学会@北海道大学 一日目

主に冷却原子気体の理論のセッションで聞いていた。DMRGがたくさんいた。人がたくさん流入しているような印象。特異な技術がないと新規参入はできないかと思った。途中、三角格子スピンチューブに関する実験の話を聞きに行ったが、まだ基礎知識が足りないのかよくわからないものが多かった。

2007年9月22日(土) 日本物理学会@北海道大学 二日目

今日は午前中は磁束量子系で、林さんの話他を聞く。岡大の市岡さんに聞きたいことがあり、それが聞けたのでよかった。西田研の渦糸の実空間測定はやはりすごいと思った。午後はシンポジウムを聞く。自分のスライドが大写しにされているとなんかよくわからないが焦る。途中から冷却原子気体の理論で聞きたい講演があったので聴いた。領域によって雰囲気が全然違う。

2007年9月23日(日) 日本物理学会@北海道大学 三日目

明日自分の発表であるということで、午後から会場へ向かった。量子磁束系の話を聴く。迫力のある実験があった。今日は早めに帰ってスライドの練習をした。

2007年9月24日(月) 日本物理学会@北海道大学 四日目

自分の発表が9時45分からあった。相変わらず、始まる前はかなり緊張した。しかし、以前よりはすこしばかり緊張度合いが減っているようなので、だいぶん慣れてきたのだろう。話は盛況だった。あおるようなタイトルと突っ込みどころが多いスライドのせいか、質問がいろいろでてよかった。今回の研究内容の課題はやはりあれである。本当にそんなことがありえるのか、という問題だ。文献収集が不十分であるというのも問題だ。もっとこの分野は勉強しよう。

2007年9月25日(火) 大破

帰宅したら信じがたいことが起きた。家で使っているノートパソコン、PowerBookG4 12inch 1Ghzが壊れた。電源投入するとモニタの表示が乱れに乱れ、ハードディスクアクセスも止まってしまう。外部モニタに接続するとそのモニタの表示も乱れる。というわけでマザーボードがいかれたのだろう。研究室見学に東京に来たとき銀座のAppleStoreで買ったので、約3年半の生涯だ。ハードディスクの生死を確認するため外付けキットを買ってきて、データの救出をしてみよう。PowerBookG4に外付けモニタをつけてwirelessキーボードを使ってたけれども、モニタもMatrixが見られないくらい黒の表現が悪くなっているので、これを機にiMacでも買おうか。

2007年9月26日(水) Fractional Vortex

学会で指摘されたことをふまえて、新しい計算を行った。悪い方向に行くかとばかり思っていたが、これはこれで自明ではないいい感じの結果になった。今日は内海さんの送別会があった。

2007年9月27日(木) Core 2 Quad 2.4Ghz

先週の金曜日に、購入した数値計算用コンピュータが届いていた。とりあえずFedora 7を入れる。オンボードLANが認識しないというトラブルがあり困ったが、intelのサイトからlinux用のドライバをダウンロードして、make installでうまくいった。途中、開発環境をインストールし忘れていたせいでmake installが全然できなかったりして結構時間を食われた。ネット経由アップデートのファイルがどうやら200以上あるらしく、三時間経っても三分の一も終わらなかった。というわけで放っておいて帰った。Fractional論文、Letterとして書いたが、昨日の計算結果を考えるとLetterではおさまらないという結論になる。というわけで、PRBへ変更しようと思う。今年度中に一本はPRLで出したいと個人的には思っているので、YKISで発表する話をLetterとして書こう。

2007年9月28日(金) 執筆

今日は一日中例の思いつき論文を書いていた。前よりは書く速度が上がったが、やはり遅い。気がつけば夕方になっていたりして驚く。

2007年9月29日(土) ssh

Core 2 Quadの計算機(4号機と名付けておく)にsshで接続できるようにした。Fedora 7のアップデートを行ったことにより起動できなくなるというトラブルに見舞われたりしたが、結局再インストールをして必要な機能だけアップデートするようにした。そのとき、vineやFedora Core 6の方がいいかと思ってインストールを試みたが、マザーボードが新しすぎるせいか認識してくれなかった。なので、4号機はFedora 7が動くことになった。sshで接続できるようになったので、あとは家からでも理研からでも残りの設定を行うことができる。

午後は伊豆の伊東大東館に日帰りで行った。ここは温泉の質がとてもよい。

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Akiary v.0.51