一行日記

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2006年12月1日(金) 物性セミナー第六回

講師 多々良 源 氏(首都大都市教養)「題目 磁壁の電流駆動の理論」だった。電流をかけると磁壁のスピンがねじのようにくるくる回りながら進むという話。ある電流以上かけないと磁壁は動かない。ハミルトニアンではなくてラグランジアンからモデルを立てていた。今日は気になったことがあったので質問してみた。理論は細線でやっており実験は細線とはいえない太さがあるが、理論をどう実験と比較するかが難しそうだ。しかしきっと実験が進歩すればなんとかなるのだろう、となぜか思えた。修論は第四章がほぼ終わりつつある。図を綺麗なものに直すという作業があるためもう少しかかりそうだ。

2006年12月2日(土) 

YNi_2B_2_Cに関連する章も大体書き終わった。図の修正をしなければならないが結構な量がある。物理学会@鹿児島の申し込みも無事終えた。淡路島の会議が近づいてきたがまだ何も用意をしていない。ポスターを作らねば。

2006年12月4日(月) とりあえず

図も直してまとめも書いた。まだ参考文献の並び替えなどはしていないが、ほぼ終わったと言える。印刷して細かいところをチェックしよう。結局125枚で落ち着いた。明日一日チェックして、あさってくらいに加藤先生に出せると良いなと思っている。今日は基礎実験TAをやったが、前半化学実験をやっていた理23類が後半物理実験ということで初顔合わせな班があった。初めてということで丁寧にグラフの話などをしたつもりだったが、果たして今後どうなることやら。

2006年12月5日(火) 風邪

風邪を引いたらしい。というわけで午前中は完全に睡眠してしまった。リボビタンDを飲んで午後から開始した。ひさびさにリボDを飲んだせいか結構良く効き、夕方まではなんとかなった。本当はエスカップの方が好きだが、1号館パンショップにはエスカップがないため仕方がない。今日は虚数のiをひたすらromanにしていた。つまり、iを{\rm i}に置換し続けた。

2006年12月6日(水) 修論提出

修論、第一版完成。先生に渡した。結局全部で130ページ。夕方提出して夜家庭教師して、帰ってきて呑んだ。

2006年12月7日(木) 淡路島

淡路島のポスター発表は来週なので、ポスターを作る。英語で書くポスターはいまいち勝手がわからない。最初の書き出しの手がかりをみつけるまで結構時間を使った。うまくいけばいいなと思う。

2006年12月8日(金) 続・淡路島

今日は一日中ポスターの作成。そして第一版ができあがった。英語で書いたがあっているか不安だ。淡路島、修論、学会@鹿児島と続くわけだが、そのあと、つまり、ボロカーバイドの次に何をしようか、それをそれとなく考えている。

2006年12月9日(土) データ集め

淡路島のポスターもだいたい書き終わったので、今日は論文を漁っていた。基本的にはうだうだしていたような気がする。

2006年12月11日(月) 基礎実験

今日の基礎実験はプリンタの調子がおかしくなるなどトラブルが多かった。そのためか結構疲れた。修論の直しを少しやったくらいでもう9時を過ぎていたので帰った。今日は一行日記らしい短さだ。

2006年12月12日(火) ポスター

淡路島へ持っていくポスターを印刷。印刷し終わってからポスター番号を入れ忘れている事に気づき、別に印刷にしてのりで貼り付けた。その後下北沢で服を買って、新宿でおでんを食べた。

2006年12月13日(水) 神戸一日目

淡路島で会議があるのだが、淡路島は移動が不便そうなので神戸に泊まることにした。前日入りということで今日神戸空港に降り立った。そして有馬温泉に行き、ゆっくり温泉につかった。明日からがんばろう。

2006年12月14日(木) 会議@淡路島一日目(神戸二日目)

三宮のバスターミナル(三宮は三ノ宮なのか三宮なのか、いまいちどっちがどっちか覚えられない)から高速バスに乗り淡路島へ。今日はHeとAnisotropic Superconductorが多い日だった。Heは4Heも3Heも面白そうだが、いまいち基礎知識が足りないのかわからなかった。3Heのほうが渋くて面白いかもしれないと思った。SrRuO4に磁場をかけるとd vectorが倒れるというのは興味深かった。

2006年12月15日(金) 淡路島二日目

今日はポスターセッションの日だった。1分間のポスタープレビューはあがってしまい思うように喋れなかった。もう少し事前練習が必要だった。ポスターではETHのSigristさんと話せたりできて良かった。

2006年12月16日(土) 淡路島三日目

最終日は早めに切り上げた。いろいろな議論コメントで得るものがあり、ノートにまとめて今後の研究にいかしたい。午後はパンダを見た。

2006年12月21日(木) 神戸羽田新千歳

祖母が危篤状態になったという報を受け、17日には北海道小樽へ旅立った。着いて数時間後、その日の夜に祖母が亡くなり、通夜や葬儀を行っているうちに水曜日になった。そして、その次の日である今日、羽田に帰ってきた。自分とは48才しか離れていない祖母が、亡くなってしまった。今以上にがんばらなければいけない、と思った。今日はどっと疲れがでてきて、一日休んだ。

2006年12月22日(金) 第8回 物性セミナー

「講師 野村 竜司 氏 (東工大理)、題目 音響放射圧によるヘリウムの結晶成長」だった。淡路島でも少し話を聞いていた。相転移線上の固体ヘリウムと超流動ヘリウムの共存状態において固体ヘリウムに音波を当てるとにょにょにょっとヘリウムが結晶成長する話。淡路島のときと違って物性セミナーは時間があるのでより詳しく理解できた気がする。融解と凝固があまりにも速いので固体中の液体が浮力で上へ上がっていく映像はなかなか面白かった。結晶成長速度をなんとかして変化させてファセットと呼ばれる原子レベルで平らな面が形成される様子を映像にとれたらすごいだろうなと思った。いぶし銀的な研究でこういうのも好きだ。

2006年12月23日(土) 休息と。

今日は午前中をぐっすり寝た。やはり一週間あまり寝ていないと疲れてくるようだ。そして少し修士論文の直しをした。ブックオフでJoJo第二部を立ち読みしすぎたせいか夜になって頭痛に襲われ、ダウン。

2006年12月25日(月) 修士論文できあがり

修士論文を印刷してファイルに綴じた。これでとりあえず安心。結局132枚となった。土曜日に理研からJRA面接通知をもらったので、5分のプレゼン内容を考えなければならない。淡路島でいろいろと得られた情報をもとに水面下でこっそりあるものを計算しようか考えている。気持ちとしてはとりあえず修論のプレゼンスライドと理研のスライドの作成と練習、および三本目の論文の大枠の作成をしたいところだ。

2006年12月26日(火) 提出

修士論文を副査の今田先生に提出するため、本郷に行ってきた。そしてすぐに戻ってきた。午後はJ. Rammer et al.:RMP 58 323で非平衡Greem関数の勉強をしていた。最終的には準古典近似まで行きたいがなかなか式の導出ができないのであまり進まなかった。ものすごい雨の日だった。

2006年12月27日(水) 提出2

物性研の上田先生のところへ修論を提出しにいった。駒場からは大体片道1時間半くらいかかった。きのうの大雨の影響かダイヤが乱れていた。ファインマン・ダイヤグラムをTexで書く方法があることをしり(FeynMF)、なんとかEasyTexで自動化できないか考えた。しかし、.mpファイルの名前を指定しないといけないので複数図を入れる場合には手動で複数実行しなければならないのは解決できなかった。非平衡Green関数は、未だにcontour-orderingを使うと平衡状態と同様にFeynman diagramを描けるということを納得していない。ここを納得できるとDyson方程式が導出できるのだが。

2006年12月28日(木) 今年が終わる

明日は行くか行かないかまだ考えていない。明日は行くとしたら掃除をしたい。今日は理研JRAの面接のためのスライドを作っていた。5分でまとめるのは難しい。でも大体作った。ノートパソコンを持ち帰って残りは家でやることにする。春の物理学会@鹿児島のプログラム検索ができるようになったのを発見した。自分は20日午前中の最後だった。どうでもいいが実はこの一行日記は検索サイトからは不可視にしてある。限りなく独り言に近いし私の生態がわかる以外の情報がないからだ。何を書いたのかわからなくなっても順番に見る以外に書いたことを調べることができないので、Blog時代を逆行している気分になれることが欠点かもしれない。

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