一行日記

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2006年4月4日(火) 新学期

今年度最初の日。白い恋人を配る。引っ越しした後の整理された部屋でFull Paper一号の編集。同じ内容では再び論文は書けないので、なるべくわかりやすくの方針で改訂中。生協の購買部と書籍部が新しくなっていた。前が狭かったので、広くなって嬉しい。

2006年4月5日(水) 輪講

新M1も含め今日は全員そろっていた。輪読を何を読むかについて少し考えるが、Tinkham以外ならなんでもいいという気がした。Full Paper一号の図を再描画する過程で、載せていた式が微妙に間違っていた事がわかった。結局図はあっていて式が間違っていたので、ほっとする。

2006年4月6日(木) 履修届

取る講義が一つもなくても「物理学特別演習II」を取る必要があることに気づき、履修届を書いた。学内便で理学部に送ろうかと考えたが、通学証明書をもらう必要があるので本郷に行かなければならないことがわかった。面倒。

2006年4月7日(金) 学振

加藤先生にFullPaper一号第二版を提出する。その後、学振の研究計画書を書き始める。一行書いては消し、書いては消し、まったく進まない。

2006年4月8日(土) 研究計画書

三年分の計画を考えるのは難しい。今日は現在までの研究、の箇所を考えていた。三年分の筋を通すのが難しい。

2006年4月10日(月) 授業開始

授業開始された。そのあと通学証明書を取りに本郷の教務へ向かう。面倒だった。昨日「新しい高校生物の教科書」というブルーバックスを衝動買いした。高校生物やってないのでやってみたかった。

2006年4月11日(火) 新人歓迎会

福島研と合同で歓迎会があった。面白い話をいろいろ聴けた。FullPaper一号が真っ赤になって返ってきたので眺める。

2006年4月12日(水) 英語

英語が書けるようになりたい。三単元のsつけわすれとかもうやめたい。人のだとすぐに誤字とかわかるのに自分のだとやはり見落とす。ということでFull Paper一号の改定中。

2006年4月13日(木) 生協。

生協が新しくなって一番うれしいのは、手数料無料でみずほ銀行から引き出しができること。もしかしたら前からあったのかもしれないけれど。今日は、学会で興味のあったことを加藤先生と議論した。もう少しメモっておけばよかった。

2006年4月14日(金) コーヒー

いつもは午前中はときどきネットをみたりしてしまって無為に過ごしてしまうことが多い。今日は11時に着いたけれどネットを禁止してコーヒー飲んで机に向かった。意外とはかどった。午後もコーヒー飲んでネットを極力見ないようにして机に向かった。無事FullPaper一号の改訂が終了。第三稿を加藤先生に提出。

2006年4月15日(土) モンテカルロ

Mathematicaにかなり煩雑な二重積分を行わせているのだが、うまく実行してくれない。二変数関数をいったん離散化してからListInterpolationで関数化して、二重積分を行うということをやってみたが、時間がかかりすぎてしかも精度が悪い。被積分関数は発散する箇所が二箇所ある。二変数で重みつきモンテカルロ計算するのは効果的なのだろうか? Fortranでプログラムして走らせたほうが速いのだろうか。

2006年4月17日(月) Fortran

インテルマスカーネルライブラリーを入れた。しかし積分のサブルーチンは見つからなかった。シンプソン法とかを自分でやるべきか。しかし、Mathematicaで面白い計算方法を思いついたのでとりあえずそっちをやることにする。

2006年4月18日(火) 福島研セミナー

福島研セミナーを聴いた。福島先生の有限サイトスケーリングのお話。謎のスケーリング変数、ぴたりとはまるパズルのピース、深まる謎、犯人は一体……。という感じだった。高温極限での物理量の傾きはスケーリングの指数と一致するのだろうか、と思った。
画像は、LinuxにvncserverをインストールしてWindowsから遠隔でデスクトップを操作している図。計算機室は鍵が掛かっていて入れないけれど、このやり方なら向こうの計算機の設定ができてうれしい。図では、Linux上のMathematicaを立ち上げている。

PRINT1

今日の物理トリビア:ポインティングベクトルの「ポインティング」はジョン・ヘンリー・ポインティングという人の名前から来ている。

2006年4月19日(水) 続Fortran

Numerical Recipeという本に載っている数値積分法を使うことにした。なので、しばしMathematica使いからFortran見習いへ。卒論のときにFortran使ったけれど、思い出すのに時間が掛かりそう。Mathematicaにやらせていた計算もFortranに移植しないといけないから少し面倒。

2006年4月20日(木) とりあえず

単純な被積分関数での二重積分ができるようになった。結局Fortran90というよりはFortran77混合90みたいなソースになった。次はMathematicaで行っていた箇所をFortranへ移植しよう。福島研輪講に参加する。第一回目はカノニカル分布と熱力学だった。等重率を使わないやりかたをはじめて知った。

2006年4月21日(金) 物性セミナー第一回

第一回目の物性セミナーは清水先生だった。熱力学の重要性について、の話。ものすごい聴講人数で、時間ちょうどに行ったら立ち見になってしまった。ミクロなモデルが解けなくても、熱力学が成り立つ系ならば言えることがある、と。とても面白かった。学部で習う順番的に、統計力学のほうが熱力学よりえらい気がしていたが、実はそうでもないらしい。熱力学で言える系の性質についてはもう少し具体例が欲しかった。

風邪を引いてしまって、Fortranもプログラミングの本も論文も英語という状況に精神力体力的にまいってしまって、研究内容のページ を作る。英語は頭をより使うので風邪ひいたときはつらい。被積分関数が強く局在しているせいで、せっかく作った数値積分の誤差が多すぎて使い物にならなかった。アルゴリズムを変えよう。

2006年4月24日(月) レベルアップ?

「ながい は にじゅうしすうがた すうちせきぶん こうしき を おぼえた!」というような日。ピークのするどいローレンツ型関数を数値積分するにはどうすればいいか、を最近悩んでいたが、どうやらなんとかなりそうになってきた。

2006年4月25日(火) 積分成功

結局、優良格子点法が追い求めていた答えだった。これはある数列にしたがった間隔の点を持ってきて積分を計算する方法で、モンテカルロが乱数を使ってやるのと違って規則的な数列なので準モンテカルロとも呼ばれるらしい。しかし、二次元の積分のときに用いる数列がフィボナッチ数列(F_n = F_{n-1}+ F_{n - 2})であるのは謎。今日は数値計算の手法の本を四冊も借りてしまった。夕方、加藤先生から真っ赤になったFullPaper1号が返ってきた。明日からは、数値積分はひとまずおいておいて論文の方に取りかかることにする。

2006年4月26日(水) gnuplot

入力データが行列形式でないとgnuplotで三次元カラー図がでないかと思っていのでFortran側でデータ形式をそのようにしようと悪戦苦闘していた。しかし、別にx,y,zで書かれたデータでもgnuplotでset dgrid3dとすれば三次元カラー図が出る事がわかった。気がつかずにやっていたのがしょうもない。FullPaper一号に新しい図を入れることにしたので、その図をプログラムしたり計算しているうちに23時半になってたのであわてて帰った。

2006年4月27日(木) 福島研セミナー

12時半から吉岡研ランチセミナー、3時まで福島研セミナーに参加。三時から清水研の二人と強磁性における統計力学の「矛盾」について談話室で議論した。切り上げたのは20時だった。相転移の謎が深まった。

2006年4月28日(金) 物性セミナー

今日は堺さんの一次元ハイゼンベルク鎖の熱伝導率を可積分性に着目して考えた話。可積分系の話はよく知らなかったので少し可積分系のありがたみがわかった気がした。
自分の計算は、近似部分をより妥当と思える近似に変えて計算したら実験と定性的にも合わなくなった。

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