2010年度 冬学期 電磁気学A2 

クラス:1年理科2,3類1-4,7,8,11(+文系1年2年)  

担当教官:加藤雄介(居室:駒場第1キャンパス16号館3階301B号室)

Teaching Assistant(TA):國見 昌哉*(居室16号館2階203号室)

(*東京大学大学院総合文化研究科修士課程 大学院生)

更新情報

  • 04月04日 2月8日の試験についての講評を掲載しました。
  • 03月28日 レポート答案を4月28日までに301B号室に取りに来てください。それ以降は処分します。
  • 01月13日 演習問題(4)(5)と略解を掲載しました。
  • 01月13日 講義で省略した「ループ電流が作る磁場の立体角を用いた表式の証明」を掲載しました。   
  • 12月16日 レポート課題1の解答例と講評を掲載します。
  • 12月16日 レポート課題1答案を返却します(16号館2階203号室前)。
  • 12月16日 演習問題(1)(2)(3)の解答を掲載しました。1月13日修正版掲載
  • 11月11日 レポート課題1を掲載しました〆切11月25日
  • 10月29日 講義後の質問:電気双極子の電位から電場を求める計算についてはrのグラディエント、1/rのグラディエントの計算を復習すると理解しやすいと思います。
  • 10月29日 講義後の指摘:講義で出てきた法線ベクトルは規格化されているとしてください。
  • 10月21日 演習問題を掲載しました。
  • 10月06日 このページを作成

講義日時・場所: 金曜日1限(09:00から10:30まで)1312教室

第1回 10/08第08回 11/26
第2回 10/15第09回 12/10
第3回 10/22第10回 12/17
第4回 10/29第11回 01/14
第5回 11/05第12回 01/21
第6回 11/12第13回 01/28
第7回 11/19

12月3日は休講,1月28日は補講

講義内容:

電気・磁気の法則を電荷やその運動による電流が作り出す電磁場の法則として捉える事によって、電磁気現象を統一的に理解し、基礎方程式としてのマクスウェル方程式に至る。また、代表的な例題の解法を通じて、その内容と応用の理解を深める。 主な項目は以下の通りであるが,実際の内容や順序は多少の違いがあり、特に*印のついた項目は省略される場合がある。

1.序論:自然界の基本的力と電磁場、ローレンツ力、電荷の保存

2.静電場

  • クーロンの法則とガウスの法則
  • 電位とその性質  
  • 静電場の微分方程式(ガウスの定理、ストークスの定理)  
  • 導体系  
  • 静電場のエネルギーとストレス

3.定常電流

  • オームの法則、連続の方程式
  • 回路への応用(キルヒホフの法則)
  • ジュール熱

4.定常電流による磁場

  • アンペールの法則  
  • 静磁場の微分方程式  
  • ベクトルポテンシャル  
  • ビオー・サヴァールの法則
  • 円電流と等価磁石
  • 単位系

5.電磁誘導とマクスウェル方程式

  • ファラデイ・レンツの法則
  • 変位電流と連続の方程式
  • マクスウェル方程式  
  • 電磁場のエネルギーと仕事
  • 平面電磁波
  • 準定常電磁場と交流回路

6.物質中の電磁場

  • *考え方:分極電荷、磁化電流
  • *誘電体、磁性体(常磁性、反磁性、強磁性  
  • *異なった物質の間の境界条件
  • *物質中の電磁場エネルギー

既習事項とする知識:

  • 夏学期の力学、とくに単振動の微分方程式、ポテンシャルの概念
  • テイラー展開(1変数関数の場合)
  • 高等学校で習う物理IB、物理IIの範囲

参考書: 

  • 電磁気学の基礎I,II (太田浩一著、シュプリンガー・ジャパン社、2007年、I:332ページ、II:323ページ)
  • Feynman Lectures on physics (Feynman, Leighton and Sands 著、Pearson P T R、1970年)
  • 演習 電磁気学[新訂版](加藤正昭著、和田純夫改訂, サイエンス社、2010年、209ページ) 

成績評価:  

期末試験とレポート課題(数回)における得点で評価。なおレポートについての注意参照。

レポート課題に関する注意:

  • 作成に際して参考にした文献、議論した相手の氏名を明記すること。友人同士の議論は大いに奨励する。議論相手を明記しない同一内容のレポート答案が見つかった場合には不正行為とみなすことがある。
  • 〆切を過ぎたレポートは原則として採点しない。
  • レポート問題に対する解答がわからない場合でも「何が」「どのように」わからないのかを自分なりに分析した結果をまとめての述べること。ただ「わかりません」と書いてある答案は無効とする。
  • レポート答案に、講義に対する要望、苦情、感想を書いて頂くことがあります。そこで書かれていた皆さんのコメントは匿名の形で、このWEBページその他で公開することがありますのでご了承ください.

授業評価アンケート:最終回に授業評価アンケートを実施する予定。