池田グループ
東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系
我々は、「ソフトマター・非平衡物質の物理」を研究しています
物質の三態は理科の初等的な概念ですが、実は我々の身の回りには、この概念でうまく分類できない物質が多数あります。
例えば、マヨネーズは固体でしょうか?液体でしょうか?
ボトルから出すときは液体のように見えますが、お皿の上では固体のように形を保っています。
このような固体性と液体性の共存は、ガラス、泡立てたシャンプー、砂山、ゲルなど、身近な物質の多くが持つ性質です。
しかしいざ、これらの物質群を理解しようとすると、秩序の欠如や強い非線形性・非平衡性という、現代物理の難問が待ち構えています。
これらの物質群は、その柔らかさや非平衡性に注目して、ソフトマターあるいは非平衡物質などと呼ばれます。
我々は、ソフトマター・非平衡物質を理解するべく、統計力学や連続体力学を基盤とする理論解析と数値シミュレーションを駆使した研究を進めています。
現代物理の最先端を押し広げると同時に、日々手に触れる物質の理解が塗り替えられるという、エキサイティングな研究領域です。
興味を持った方は、お気軽に池田までご連絡ください。一緒に研究しましょう!
(さらに知りたい方は研究内容もご覧ください)
最近のニュース
- 2024年3月 金 炯基さん(M2)が令和5年度広域科学専攻奨励賞を受賞しました。
- 2023年10月 高羽悠樹さん(D1)、吉田真樹さん(M1)が第78回年次大会(2023年)日本物理学会学生優秀発表賞を受賞しました。
- 2023年3月 「ガラスは固まる直前にどう動く?なぜ動く?――分子性過冷却液体の大規模シミュレーションにより四半世紀以上の懸案を解決」と題してプレスリリースを行いました。
- 2022年4月 原雄介さん(D1)が第77回年次大会(2022年)日本物理学会学生優秀発表賞を受賞しました。
- 2022年3月 島田真成さん(D3)が令和3年度一高記念賞を受賞しました。
- 2021年9月 「ガラスの流動化を生み出すミクロな構造―90 年来の未解明問題の解明:Herschel-Bulkley 則の構造起源―」と題してプレスリリースを行いました。
- 2021年3月 原雄介さん(M2)が令和2年度広域科学専攻奨励賞を受賞しました。
以前のニュース
- 2020年10月 日本経済新聞2020年10月25日朝刊、 科学新聞2020年10月30日、ナゾロジー 地球の謎をワクワク探検!、マイナビニュース、 などに研究内容が紹介されました。
- 2020年10月 「ガラスは固体と液体の中間状態 -ガラスでは分子の再配置が絶えず起こっている-」と題してプレスリリースを行いました。
- 2020年3月 白石薫平さん(M2)が令和元年度広域科学専攻奨励賞を受賞しました。
- 2019年12月 水野英如さん(助教)の研究がResearch Outreachに取り上げられました。
- 2019年11月 水野英如さん(助教)が凝縮系科学賞を受賞しました。また、科学新聞に記事が掲載されました。
- 2019年5月 島田真成さん(D1)、白石薫平さん(M2)が第74回年次大会(2019年)日本物理学会学生優秀発表賞を受賞しました。
- 2019年3月 島田真成さん(M2)が平成30年度広域科学専攻奨励賞を受賞しました。
- 2018年11月 水野英如さん(助教)が分子シミュレーション学会学術賞を受賞しました。
- 2018年3月 日本経済新聞2018年3月4日朝刊でガラスの物理が大きく取り上げられ、研究内容が紹介されました。
- 2018年3月 白石薫平さん(B4)が一高賞を受賞しました。
- 2017年11月 「ガラスと通常の固体の本質的な違いを発見 -コンピュータシミュレーションによってガラスの特異な振動特性を解明-」と題してプレスリリースを行いました。
- 2017年3月 水野英如さん(助教)が日本物理学会若手奨励賞を受賞しました。
- 2016年10月 池田が平成28年度東大卓越研究員に選ばれました。
- 2016年2月 研究室が発足しました。
修士・博士課程の大学院生を募集しています!
研究内容・受験方法の詳細については、気軽に池田までコンタクト(メール・電話・訪問)を取ってみてください。
学内・学外の志望者を歓迎いたします。
最近、エフエム京都(α-STATION)で研究内容についてお話させて頂きました。
参考になるかと思います。
[前半・後半]からどうぞ。
所在地・コンタクト
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 駒場Iキャンパス 16号館 (池田:727A)
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