現代的教育ニーズ取組支援プログラム 東京大学
東京大学大学院農学生命科学研究科
現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)
畜産物の安全安心を保障する人材の育成教育

開催レポート
国際シンポジウム
日本に畜産物を輸出する諸国の畜産物の安全に関わる獣医学・畜産学領域の研究の現状(その1:タイ・韓国・中国)
◆シンポジウムの目的
平成18年12月22日(金)、東京大学農学部・弥生講堂(東京都文京区)にて、国際シンポジウム「日本に畜産物を輸出する諸国の畜産物の安全に関わる獣医学・畜産学領域の研究の現状」が開催されました。本シンポジウムの主な目的は以下のとおりです。
  1. 我が国に多くの畜産物とその加工品を輸出しているアジア諸国における生産と衛生管理の実態を明らかにする。
  2. 海外専門家との交流を深める。
  3. 海外に向けた情報発信基地の確立を進める。
  4. 他大学等の食の安全・安心を保障する人材の育成教育の取組との比較・検討を行う。
◆レポート
まずはカセサート大学(タイ)のWorawut Perkamnuaychoke教授に、タイにおける食の安全に向けた取組について、法律、組織、政策の各面からご報告いただきました。
続いて忠北国立大学(韓国)のEui-Bae Jeung教授に、内分泌攪乱物質の影響と、カルシウム結合蛋白(CaBP-9k)の機能について、最新の研究成果を発表いただきました。
漢城国立大学(韓国)のJong Kyu Ha教授には、韓国における食の安全・安心に対する関心の高まりを踏まえ、HACCPの導入を含めた民間・行政の取組についてご報告いただきました。
中国農業大学(中国)のShi-en Zhu教授には、中国における家畜遺伝子工学研究の概要と最新成果について、体外受精、胚移植、雌雄判別、クローニング、ES細胞といったトピック別にご報告いただきました。
最後に中国農業大学(中国)のChangxin Wu教授に、中国における畜産の現状と課題、そして家畜種の保護に向けた取組について発表いただきました。

それぞれ専門性の高い講演でありながら、来場者からも活発な質疑が寄せられました(来場者数:学生、教員、一般来場者あわせて約50名)。

講演と質疑応答を通じ、アジア諸国における畜産の現状、食の安全への取組みと課題、そして畜産物の安全評価の最前線について、参加者の理解を深めることができました。
今回のシンポジウムの成果を本取組の一層の充実と改善に反映し、畜産物の消費が急増しているアジア諸国における畜産物の安全評価の現状と発展に対しより理解を深め、先端の生物学的実験等を通じ、学生が畜産物の安全を保障し安心を担保とする実務的能力の向上につなげていきたいと考えます。
ご来場いただいた皆様、ならびに講演いただいた先生方、どうもありがとうございました。

現代的教育ニーズ取組支援プログラム 「畜産物の安全安心を保障する人材の育成教育」
東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場(高等動物教育研究センター)