教養学部進学情報センター主催シンポジウム
「人間と生命倫理」、「社会の変容と大学」
 
日 時:4月26日(水)、 27日(木) 16時30分~19時30分
会 場:教養学部視聴覚ホール(図書館4階)
 
 今年度は二つのテーマで開催します。各学部から推薦された先生方にそれぞれの専門それに皆さんの先輩としての立場から話していただきます。大学での勉学方針に関してのヒント、あるいは後期課程へ進学する際のアドバイスなどが聞けると思います。先生方との質疑応答の時間も予定しています。ぜひ参加してください。
それぞれのテーマの趣旨と講師の先生方は次の通りです。
 
4月26日(水)「人間と生命倫理」
 我々がこれまで暗黙の前提としてきた人間観と生命倫理は、現在、さまざまなかたちで再考を求められている。そのことは、ホスピス・ケアの現場で、医療が患者の技術的な延命は行えても、心のケアまでは対処しきれず、臨床哲学という新たな学問が生まれたことに象徴されよう。
 現在、ES細胞の利用や臓器移植、クローン技術、遺伝子操作技術といった問題が社会をにぎわせているが、このような生命倫理に対する我々の考え方を根本から変えてしまうような科学技術を前にして、人間とはなにかという問いが、ますます重要性をおびている。
 また、人間とはなにかの問いは、医学や遺伝子工学の問題だけではない。それは、宗教規範や社会規範のゆらぎにともない、教育や人権にかかわる分野でも重要な問題になっている。
 このような問題を、自然科学と人文・社会科学の両方の側面から考えようとするのが、このシンポジウムの趣旨である。
 
@ 農学部  林良博教授(獣医解剖学)農学部長
 「動物生命倫理学−人と動物の多様な関係性−」 
 
A 教育学部 武藤芳照教授(身体教育学)
 「スポーツ・ドーピングから見た人間と生命倫理」 プロジェクター 
 
B 医学部  甲斐一郎教授(健康学習・教育学)
 「患者・医師間の意思疎通−医療倫理学入門−」
 
C 文学部 竹内整一教授(倫理学)
 「現代の死への問い」
 
D 薬学部  武藤誠教授(遺伝学)
 「遺伝子ノックアウトマウスによる病気のモデル」 プロジェクター
 
E 工学部  石川正俊教授(計数工学)
 「脳をつくる−構成的アプローチによる人間の理解−」
 
F 理学部 塩川光一郎教授(分子発生学)
 「生命の本質とクローン人間」 プロジェクター
 
G 教養学部 浅島誠教授(生命環境科学)
 「生物が歩んできた道から学ぶこと−ナチュラルヒストリーと人間−」
                       プロジェクター、OHP
 
4月27日(木)「社会の変容と大学」
 現在の社会の変容には、いくつもの要因がからみ合っているが、そこに共通するキーワードをひとつあげると、「地球が有限であることの認識」といえよう。地球の物質的なサイズの有限性が広く認識されるとともに、有限性を加速する情報技術が革命的発展を遂げつつある。第一次産業の時代はとうに終わり、第二次産業の時代も過ぎ去ろうとしているように見えるが、地球の有限性に関係して、従来とは別の形で第一次産業・第二次産業の再生が必要なのかもしれない。社会的にも、冷戦構造の崩壊をきっかけとして国家と政治の枠組みが相対化されるなかで、従来、地域や歴史・伝統的政治に根ざして作られていた社会のまとまりと、それに対応して整えられてきたさまざまな社会活動のシステムに変容が求められている。
 前期課程の学生は、このような時代の変容を鋭敏に感じつつ、自己の進みたい方向・進むべき方向を模索し、その将来性を探る手がかりを求めていると考えられる。変容の時代にある大学がどのような教育と研究をめざし、社会の変容にいかに対応しようとしているかを学生達に提示することにより、進路決定の手がかりを与えたい。
 
@ 教育学部 金子元久教授(比較教育社会学) 大学総合研究センター長
 「社会の変容と大学」
 
A 経済学部 堀内昭義教授(金融論) 経済学部長
 「経済学から見る大学の変容」
 
B 農学部 生源寺眞一教授(食料・資源経済学)
 「現代農業と経済学の思考方法」
 
C 法学部 江頭憲治郎教授(企業法)
 「司法制度改革と法学教育」
 
D 教養学部 丹羽清教授(広域システム科学)
 「創るために学ぶ」 OHP
 
E 工学部 小宮山宏教授(化学システム工学) 工学部長
 「デュアル志向」