進学情報センターを担当して10年、今年が最後の年になりました。つまり来年3月で定年です。最後だと思うと何となく自分が入学した頃のことを思い出してみたくなりました。表紙は実家に帰った時に古いアルバムの中に見つけた写真です。ぼくが大学に入学した年の合格発表の掲示板を写したものです。ぼくの名前が右下にあります。この写真、確か入学手続きの為に上京した時に買ったような気がします。誰が売っていたのかな。懐かしい名前がいくつか目に入ります。Sさんは高校の同級生、農業経済の専門家として活躍しています。Kさんは前期課程で同クラス、進学した基礎科学科でも一緒でした。現在は宇宙環境利用科学というユニークな分野で研究を続けています。別のKさんは基礎科学科と大学院で一緒でした。互いに専門が生化学、研究分野が近いこともあって学会などでよく顔を合わせました。学会に来た初めての町で一緒に手頃な飲み屋を探すのが楽しみの一つでしたが少し前に病気で突然死んでしまいました。初めての町の飲み屋で訳のわからないことをあれこれ議論したことが思い出になってしまいました。この写真に写っている名前を見ていて改めて気付きました「女子学生が少なかったんだな」。44年前のことです。

 進学情報センターの担当はあと半年です。相談のある人はいつでも訪ねてきてください。(里見大作)




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