文学部の各専修課程を、それぞれの研究室のキャッチフレーズと若干の説明文で紹介します。文学部で出している「進学ガイダンス」と合わせて、参考にして下さい。また五月中旬には、駒場で「文学部説明会」が行われ、それに引き続いて五月下旬には本郷で、「文学部オープンハウス週間」も催されます。
（１）は各専修課程のキャッチフレーズ、（２）は説明文です。
（１）ロゴスとカオスの交錯
（２）合理性から不条理へ、曖昧性から論理へ、ゆらぎゆく思考の現在へと踏み出そう。
（１）「新世紀」の思想的意味を問い直す中国研究
（２）古典、科学、近代−東アジアの思想的遺産と の格闘を通じて私たちの課題を考えます。
（１）グローバリゼーションの先駆者、インド哲学
（２）長大な時をかけてインド亜大陸の一地方から アジア全域に流布したインド思想・仏教思想 には、地球化をめぐる差異と調和の問題を解 く鍵が潜んでいます。
（１）人間存在のありようを根本的に問う学
（２）研究は、西洋思想史、日本思想史上の倫理思 想のテクストに即して行われる。
（１）間口は広い。奥は深い。路は四通八達。
（２）結局「宗教」が問題なのだ。宗教学科では、 “答え”ではなく“問い方”が学べるだろう。
（１）「美しい」「日本」の「私」？
（２）芸術の愛好家であることをこえて、その原理 や思想、社会とのかかわりなどを探ります。
（１）乗り出せ！時空を越えてイスラムの大海へ
（２）イスラムに関わる事柄なら、研究対象となる 時代や地域、方法論に制約は一切ありません。
（１）（２）卒論卒論とうるさいですが、せっかくだか ら大学で学んだ証に、学問の老舗で学術雑誌 に載るような本格的な卒業論文に取りくもう。
（１）転変のアジア社会を歴史の深みから振り返る
（２）熱意とプロの技をもって、生の史料から変化 の核心に迫ります。楽な仕事ではありません。
（１）文明・歴史・ヨーロッパ
（２）千年紀の転換点に、人類の文明と歴史をしっ かり理解して未来に臨みたいきみに。
（１）考古学ってエジプトのことと思ってません？
（２）あなたの知らない世界が足下に埋まっています。
（１）イメージの歴史学を作ろうとしています
（２）ヨーロッパ、イスラーム、中国、日本の古代 から近代に及ぶ夢の分析ともいえそうです。
（１）敢えて言葉だけにこだわる
（２）言語に関する直感や思い込みを徹底的に疑い つつ、多様な人類言語の特質を明らかにする。
（１）母語を研究する！理論的にも実証的にも
（２）日本語の構造と歴史を研究する日本語学。最 新の言語理論と豊富な国語資料を駆使する。
（１）万葉から太宰まで−言葉の宇宙を極めよう
（２）上代の万葉集から、近現代文学に至るまで、 日本文学の森羅万象を対象にしています。
（１）中国を日本を東アジアを知るためには中文へ
（２）３５００年前の甲骨文字から、現代の魯迅・ 莫言・李昂までの中国・台湾の言語文学を学べます。
（１）ゼロから始める印度の文学
（２）はじめは何も判らない。やがて不思議な世 界が眼前に現れる。それが印度文学の楽しみ。
（１）Ｏｕｔ，ｏｕｔ，ｂｒｉｅｆ ｃａｎｄｌｅ！
（２）長い人生きびしい現実。心のおともに英文科。 漱石も出たオザケンも。豊かな人材英文科。
（１）ドイツ語の森へ
（２）あなたがた自身が、ドイツ語の森の新たな地 図を作り、ひとつの世界を描き出す。
（１）汝の欲することをなせ（ラブレー）
（２）フランス語とフランス文学の学習を通じて、 自らの好むことを発見し実践してほしい。
（１）「スラヴのこころ」をたずねる旅の案内人
（２）ことばと文学を中心に、ロシアと他のスラヴ 民族の文化について学ぶ場です。
（１）君よ知るや南の国
（２）イタリア語必修。南国の果実は甘美なれど、 労せずして味わいうると思うことなかれ。
（１）横断的・複眼的視野からの西欧言語文化研究
（２）西欧という多面的文化共同体に総合的にアプローチする意欲を持つ学生諸君を歓迎します。
（１）現代文明の淵源というは易し。されど・・・
（２）ギリシャ・ラテンの書物に還る。よろしい、 ではどうしてそこに本がありえるのか。
（１）心の不思議を科学しよう！
（２）心と脳。入口を叩いて，透かして、惑わせて、 見えてくるのは、宇宙より大きな世界！
（１）大変だけどやりがいがある
（２）社会的環境における人間の心理と行動を研究する経験科学。
（１）変貌する現代社会に応える学問がここにある
（２）自我や家族から国際社会と地球環境まで、難問に立ち向かう知的好奇心と体力を求む。
（文学部進学相談担当 浅井健二郎）