理系研究棟16号館(地下1階地上8階)はこの間までの後期棟の建築工事が終了し完成し、3月24日に竣工披露記念がもたれた。これにより、隣の15号棟と併せて、駒場キャンパスにおける数理関係以外の理系の大多数の教官研究室がここに集まり、後期課程理科系3学科、大学院総合文化研究科広域科学専攻の教育研究の中心の建物となった。ここには自然図書室、教養学部低温サブセンターのほか、研究用の哺乳類飼育室、光る植物実験室、X線結晶構造解析室、重力多体シミュレーション専用計算機GRAPE-4、といった最先端研究開発のための施設や装置などがある。1階の吹き抜けのロビーには幅4.245m高さ2.835mの見事な七宝の壁画があり、理系の研究棟に潤いを与えている。授業を聞くだけでなく、積極的に先生を訪ね、活発に行われている研究の現場を見聞し、その雰囲気にふれることは後期課程への進路選択にもきっと役立つであろう。写真は北西側から撮った全景、1階エントランスホール、在館者プレート。


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