海外留学について

 在学中に海外留学をしたいという相談をよく受けるので、これに関して若干のコメントをする。 本学部教養学科ではご存じのように短期交換留学(AIKOM)の制度が平成7年度より発足し、教養学科から約10名程度本学と協定を結んだ大学に毎年派遣されている。この場合、留学先の大学で取得した単位は本学の単位に組み込まれ、正規の修業年限で卒業できる。

 このような制度は本学部では教養学科が今のところ唯一である。つまり、AIKOM以外には前期課程、後期課程を通じて、単位の互換性をもった留学の制度はない。従って在学期間内の留学は必然的にそれに要した期間以上を繰り延べなくては卒業できない。しかも、外国での学年歴は日本とずれているのが一般的であり、本学での学習計画と整合させることは簡単ではない。大学在学中に留学を希望する学生はずいぶん多いが、実行に移すことは難しい。留学にはしっかりした目的を持ってあたることを勧める。

 なお、学部を卒業後に留学をするという場合には、いろいろな道があるであろう。さらに、大学院では交換留学制度は多くの部局で行われている。ただ、その場合にも早い段階から十分な計画を立てておく必要がある。

 留学に関しては各学部・学科の教務課・掛やキャンパス隣の留学生センター、大使館、あるいは直接大学に問い合わせるなど、十分な情報を得ておく必要があろう。


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