講座について

2011年4月より、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部にスルタン・カブース・グローバル中東研究 寄付講座が開設されました。本講座は、文化、文学、政治、宗教などの分野で、中東研究に関する理解を深め、またグローバルな視点から見た中東研究という分野における知識や理解の発展に貢献することを目的とし、湾岸諸国の一つであるオマーン・スルタン国政府の寄付金によって設けられたものです。本講座は、本講座を統括する機関として同時に設立された「東京大学中東地域研究センター」(The University of Tokyo Centre for Middle Eastern Studies, UTCMES)の下で、東京大学における中東研究を恒久的に担うことが期待されています。

東京大学中東地域研究センター(UTCMES)は、総合文化研究科附属グローバル地域研究機構を構成するセンターの一つで、本講座を統括する役割を持っています。センターは、中東地域への理解を深め、学術・文化交流を通じて中東地域との友好関係を促進することをめざして開設されました。国際的な視野に立った質の高い中東研究の対外的発信や中東地域との学術交流を図っていきます。また第一線の研究を教育に還元し、 公平な視点で中東を理解する若い世代を育てることも目的としています。

本講座とセンターは、大学院総合文化研究科・教養学部の専任教員と、講座の特任教員から構成されます。また本センターは、大学院総合文化研究科の教員だけでなく、本郷キャンパスの大学院人文社会系研究科の教員が参加する「学内運営委員会」という全学的な基盤によっても支えられています。

センターは、各種セミナーや定例研究会、また中東地域に関するシンポジウムなども開催する予定です。さらに将来的には、グローバル地域研究機構の傘下にある他のセンターや、学外の主要な学術機関とも連携して、東京大学駒場キャンパスの伝統である「学際的な魅力」のあふれる学術的催しを企画していきます。

どうぞご期待下さい。