!!!2022年 夏学期 第4回 物性セミナー !!講師 岡本 佳比古 氏(東大物性研究所) !!題目 幾何学的フラストレート系の物質開拓 !!日時 2022年 6月 10日(金) 午後4時50分 !!場所 Zoom によるオンライン開催 ・物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。 ・登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewformをご利用ください。 !アブストラクト 三角格子、カゴメ格子やパイロクロア格子といった、正三角形を基本ユニットと する幾何学的フラストレート格子に遷移金属原子が並んだ物質では、通常の磁性 体や強相関電子系物質に現れるような、単純な磁気秩序や電荷秩序の形成が著し く抑制される。代わりに、スピン・軌道・電荷といったd電子の内部自由度がこ れまでにない秩序構造をもつ、新奇な電子相や電子現象が現れる可能性があり、 新規物質の開拓が新奇物性の発見に繋がり易い舞台といえるかもしれない。講演 者はこのようなシナリオを信じ、様々な幾何学的フラストレート物質を発掘して きた。談話会では、パイロクロアCsW2O6における正三角形分子形成[1]と、三角 格子磁性体AgCrS2における磁場誘起歪[2]を中心に、講演者が取り組んできたフ ラストレート物質開拓のうち最近の成果を紹介する。 [1] Y. Okamoto et al., Nat. Commun. 11, 3144 (2020). [2] T. Kanematsu et al., Appl. Phys. Lett. 118, 142404 (2021). !宣伝用ビラ {{ref KMB20220610.pdf}} !物性セミナーのページ http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar