!!!2022年 夏学期 第1回 物性セミナー !!講師 羽田野 直道 氏(東京大学生産技術研究所(柏キャンパス)) !!題目 ランダム系の非エルミート量子力学 !!日時 2022年 4月 15日(金) 午後4時50分 !!場所 Zoom によるオンライン開催 ・物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。 ・登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewformをご利用ください。 !アブストラクト ランダム量子系において、ランダム性と虚数ベクトルポテンシャルの競合によって起こる 局在非局在転移を概観します。タイトバインディング模型において虚数ベクトルポテンシャルは 非対称ホッピングの形をとり、いわゆるHatano-Nelson模型となります。 ランダム性は波動関数を局在化させようとする一方で、非対称ホッピングは非局在化させようと するため、局在長逆数と非対称ホッピングパラメータが等しくなったときに、 一次元においても局在非局在転移が起こります。波動関数の非局在と同時に、 固有値が実数から複素数に変化することも議論できます。このため、固有値を知るだけで 波動関数の局在長を知ることができます。 最近では、Hatano-Nelson模型は複素スペクトルの特徴的な形から、複素エネルギー平面で 「点ギャップ」を持つ単純かつ非自明な例としても知られるようになりました。 !宣伝用ビラ {{ref KMB20220415.pdf}} !物性セミナーのページ http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar