!!!2021年 冬学期 第2回 物性セミナー !!講師 山口 義幸 氏(京大 情報) !!題目 Vlasov系における分岐の標準形 !!日時 2021年 11月 5日(金) 午後4時50分 !!場所 Zoom によるオンライン開催 ・物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。 ・登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewformをご利用ください。 !アブストラクト 長距離相互作用する大自由度ハミルトン系のダイナミクスはVlasov方程式と呼ば れる1体分布関数方程式で記述することができる。Vlasov方程式における分岐点 とはリファレンスとした分布関数族の安定性が変化する点と捉えることができ る。一般にVlasov系では初期状態は熱平衡状態に緩和しないため、分岐点まわり での臨界指数が統計力学で得られる値と異なる等、興味深い現象が多数観測され る[1-3]。本発表では分岐点まわりにおけるダイナミクスの本質をなるべく簡単 に表す標準形について議論を行う。考えているリファレンスが空間変数に依存す るかしないかによって結果が異なるが、依存する場合は無限次元のVlasov系が3 次元の標準形に縮約できることを紹介する[4]。この標準形はCasimirと呼ばれる 無限個ある保存量の一つを取り込み、摂動によるCasimir保存量の値の変化に よって質的に異なる分岐が得られる。得られた標準形による時間発展を、Vlasov 方程式の数値シミュレーションと比較し、縮約の正当性を示す。 [1] J. D. Crawford, Phys. Rev. Lett. 73, 656 (1994). [2] S. Ogawa, A. Patelli, and Y. Y. Yamaguchi, Phys. Rev. E 89, 032131 (2014). [3] Y. Y. Yamaguchi, D. Das, and S. Gupta, Phys. Rev. E 100, 032131 (2019). [4] J. Barré, D. Métivier, and Y. Y. Yamaguchi, Phys. Rev. E 102, 052208 (2020). !宣伝用ビラ {{ref KMB20211105.pdf}} !物性セミナーのページ http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar