2019年度 冬学期 第8回 物性セミナー
講師 守田佳史氏(群馬大学工学部)
題目 カーボンベースの量子メタマテリアルと超伝導
日時 2020年 2月 21日(金) 午後4時50分
場所 16号館 827
アブストラクト
自然界における生物(昆虫)などで、広義のメタマテリアル的構造は知られている。近年のグラフェンを中心とした van der Waals (vdW) 超格子の発展は量子メタマテリアルの系統的研究を可能にした。我々は高品質のグラフェンと六方晶窒化ホウ素を用いた vdW 超格子に注目し(例えば Sci.Adv.4, eaaq0194(2018)) 、基礎研究から ( 単一電子 ) トランジスタの開発まで行っている。
セミナでは特に
[1]Dirac 粒子の『フレーバー』カレントの検出
[2] フェルミオン的量子『光学』
[3] 量子極限の 2 次元超伝導
に関する我々の実験的進展に焦点を当てる。[1] は位相幾何学的起源(いわゆる TKNN 公式)を持ち、 [2] は理論的背景としてランダム行列 / 可積分系とリンクし、 [3] は超伝導理論における真木パラメタ ( \ alpha M )の新しい意味付けを示唆する。
グラフェンと六方晶窒化ホウ素を用いた vdW 超格子はその出自である半導体物理を超えて、超伝導 / 磁性を内包する進展が今後期待される。
宣伝用ビラ
KMB20200221.pdf(149)
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2020年01月25日 19時07分18秒