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物性セミナー/2019-7-5

2019年 夏学期 第7回 物性セミナー

 講師 一ノ倉 聖 氏(東京工業大学 理学院 物理学系)

 題目 超高真空中での電気伝導測定による2次元超伝導の研究

 日時 2019年7月5日(金) 午後4時50分

 場所 16号館 827

アブストラクト

近年、分子線エピタキシー(MBE)による結晶成長や層状物質からの剥離法などにより、非常に結晶性の良い2次元物質の作製が可能となった。このような2次元物質は良く定義されたバンド構造を持ち、それが角度分解光電子分光(ARPES)などにより直接的に評価可能である。そのような2次元物質が超伝導となった場合、バンド構造に基づいた新奇な超伝導が期待される。2次元物質は大気中で不安定なものが多く、キャッピング層などで保護した上で測定を行うことが常套手段となっているが、本研究では超高真空中でMBE法によって2次元物質を作製してから「その場で」電気伝導測定を行った。そうすることで、保護膜による擾乱を考慮することなく、また、ARPESと実験条件を揃えることができるためバンド構造と電気伝導特性の直接的な比較が可能となる。本セミナーでは2次元超伝導体に関する下記の3つの研究を紹介する。

1.カルシウムのインターカレーションによる2層グラフェンの超伝導化

2.ラシュバ効果を持つ2次元超伝導体における面内臨界磁場の増大

3.SrTiO3基板とFeSe超薄膜の界面に局在した2次元超伝導

宣伝用ビラ

KMB20190705.pdf(154)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

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最終更新時間:2019年06月25日 14時28分39秒