2015年 夏学期 第6回 物性セミナー
講師 田中秋広 氏(物質・材料研究機構 理論計算科学ユニット)
題目 Haldane予想の発展とトポロジカル相
日時 2015年 6月 26日(金) 午後4時50分
場所 16号館 827
アブストラクト
「33年後のなんとなく、クリスタル」という本が今年刊行され往事を知る人たちの間で話題になったが、本講演はさしずめ「32年後のHaldane予想」が主題で、特に最近のトポロジカル相の発展を通して、関連した問題でどのような知見が得られているのかを紹介したい。1983年に一次元反強磁性体におけるトポロジカル量子効果に関して提出された本予想が包含するアイデアは高次元系の研究へも浸透し、高温超伝導体等の研究などに影響を及ぼしその後の物性物理に多くの実をもたらした。近年、トポロジカル絶縁体などのトポロジカル相の研究が盛んになり、改めてプロトタイプとして重要性を増している。後者の展開に関連して本セミナーでもいくつかの講演がなされているが、ここではHaldaneの場の理論的なアプローチにより近い立場からなるべく直観的な議論を提供したい。
(参考文献)
1)S . Takayoshi, K. Totsuka, and A. Tanaka,Phys. Rev. B 91, 155136(2015).
2)A. Tanaka and S. Takayoshi,Sci. Technol. Adv. Mater. 16, 014404 (2015).
3) K-S. Kim and A. Tanaka, arXiv:1412.8254(To be published in special issue on "Skyrmions in Strongly Correlated Systems" in the International Journal of Modern Physics B )
4) S. Takayoshi, P. Pujol and A. Tanaka, in preperation.
宣伝用ビラ
KMB20150626.pdf(301)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2015年06月17日 02時09分26秒