!!!2015年 冬学期 第7回 物性セミナー !!講師 齊藤圭司氏(慶應大学物理学科) !!題目 流体力学的ゆらぎの理論からみる低次元異常熱輸送 !!日時 2015年 12月 21日(月) 午後4時50分 {{colorsize red,+1,いつもと曜日が異なります}} !!場所 16号館 827 !アブストラクト 熱伝導現象は日常的な物理現象であり、よく知られているようにフーリエの法則がもっとも普遍的で重要な法則となる。 フーリエの法則には、エネルギーが拡散方程式に従って拡散するという、ミクロな拡散メカニズムが背景にある。 しかしながら、このような現象は低次元系では一般に成り立たなくなり、異常な拡散がむしろ普遍的になる。 低次元系の熱輸送は90年代後半に数値的に示され、最近では実験も多く存在する。ある種の可解系も提案され、 この分野は現在、実験、物理、数学とそれぞれからのアプローチが可能となった学際的分野に成長した。 本講演では、時代をおってこれらの進展を説明するとともに、最近注目されているレビーウォーク拡散からの現象論的解釈、また界面成長を記述するKPZ方程式と密接な関係を示す流体力学的ゆらぎの理論を議論する。 流体力学的ゆらぎの理論を使うことで、平均カレントだけでなくエネルギーカレントのゆらぎに関しても定量的な予言が可能なことを示す。 !宣伝用ビラ {{ref KMB20151221.pdf}} !物性セミナーのページ http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar !駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可) http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi