2011年 夏学期 第2回 物性セミナー
講師 好村 滋行 氏 (首都大学東京 都市教養学部)
題目 生体膜のダイナミクスにおける流体力学的効果
日時 2011年 5月 27日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
生体膜は様々な脂質やステロール、タンパク質、糖などで構成されています。これらの構成成分は生体膜中で一様に分布しているのではなく、膜内の相分離によって飽和脂質を多く含むドメインを形成していることが明らかになりつつあります。このようなドメインは「ラフト」と呼ばれ、生体膜において重要な機能を果たしていると考えられています。セミナーでは、二次元流体としての生体膜における相分離のダイナミクスについて考察し、特に溶媒の存在による流体力学的相互作用の重要性について議論します。また、余裕があれば、膜内に閉じ込められた高分子(膜タンパク質)のダイナミクスや、二枚の膜間の流体力学的相互作用についても言及します。
参考文献:
(1) Eur. Phys. J. E 31, 303 (2010)
(2) EPL 89, 56001 (2010)
(3) J. Phys.: Condens. Matter 23, 72205 (2011)
(4) Soft Matter 7, 1524 (2011)
(5) arXiv:1104.0082
宣伝用ビラ
KMB2011-0527.pdf(383)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2011年05月23日 12時58分27秒