!!!2010年 冬学期 第1回 物性セミナー !!講師 野口博司氏(東京大学物性研究所) !!題目 生体膜の粗視化分子シミュレーション !!日時 2010年 11月 5日(金) 午後4時30分 !!場所 16号館 827 !アブストラクト 生体膜の主な構成成分は脂質二重膜に過ぎないが、生体膜は単なるしきいでなく、細胞内でダイナミックに変形、移動して、様々な生命機能を担っている。原子レベルまで扱った分子動力学計算では数百脂質分子の100ナノ秒程度の短時間の運動しか追えず、膜の大変形などをしレベルことはできない。そのため、粗視化分子模型がいくつも提案されている。最近、より大きなスケールを扱うため、従来の模型より大きく粗視化分子模型を構築した [1]。この模型では曲げ弾性など膜の性質を大きく変えることができる。膜を厚みのない曲面と見なすメッシュレス模型など他の粗視化模型も紹介しながら、脂質膜シミュレーションについて説明する。応用例として膜小胞の形成過程や膜融合のダイナミクスを紹介する。 [1] H. Noguchi, arXiv:0119869[cond-mat.soft] !宣伝用ビラ {{ref KMB2010-1105.pdf}} !物性セミナーのページ http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar !駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可) http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi