トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

物性セミナー/2009-12-4

2009年 冬学期 第6回 物性セミナー

 講師 國仲寛人氏(中央大学理工学部物理学科)

 題目 微小系衝突に見られる異常反発

 日時 2009年 12月 4日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

原子が数個〜数百個程度集まってできた集合体はクラスターと呼ばれ、原子・分子やバルク固体とは異なった性質が幅広く調べられている。中でもクラスターの衝突研究は基板表面の薄膜作成技術とも結びついており、クラスターと基板の衝突の様子や、クラスター同士の衝突における衝突モード等が調べられている。[1]

これまでの研究で我々はクラスター同士が反発するような衝突条件に注目し、反発係数の統計的性質を調べてきた。中でもクラスター間の引力相互作用と反発係数の関係や、反発係数が1以上の値をとる異常反発とも呼べる現象の出現確率について調べてきた。[2]今回我々は同質な二つのクラスターの正面衝突シミュレーションを行い、巨視的なエネルギー変化の初期温度に対する依存性や、反発係数の出現確率分布を調べた。講演では通常の反発と異常反発のクラスターの温度変化の違いや、エントロピーの変化等についても触れたい。この研究は早川尚男氏(京都大学基礎物理学研究所)との共同研究である。

参考文献:

[1] A. Awasthi, et al.: Phys. Rev. B, 76, 115437 (2007).

[2] H. Kuninaka and H. Hayakawa: Phys. Rev. E, 79, 031309 (2009).

宣伝用ビラ

KMB2009-1204.pdf(572)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

[ページのアクセス数: 0282121]

最終更新時間:2009年11月28日 07時43分17秒