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物性セミナー/2009-11-20

2009年 冬学期 第4回 物性セミナー

 講師 吉本 芳英 氏(東京大学物性研究所)

 題目 第一原理計算とマルチカノニカル法でみる物質構造相変化

 日時 2009年 11月 20日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

量子力学と統計力学はともに物性物理の基礎となっており、現実物質の理解には両者を同時に扱う必要がある。第一原理計算は、コンピュータを用いて電子の量子状態を写実的にシミュレートする手法であり、電子構造できまる物質の性質を調べる有力な手段である。しかしながら、その計算規模は大変大きい。そのために第一原理的精度で物質の統計的な振る舞いを調べることは困難となっている。

そこで吉本は統計力学のシミュレーション手法の一種であるマルチカノニカル法を第一原理計算と組み合わせる研究をしている。マルチカノニカル法は通常の方法に比べて系の緩和時間を短縮し、また広い温度範囲の熱力学量を同時に決めることができる興味深い方法である。この講演では、研究している手法を第一原理計算とマルチカノニカル法の簡単な説明から始めて解説し、またその応用例について述べる。

宣伝用ビラ

KMB2009-1120.pdf(486)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

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最終更新時間:2009年11月09日 22時31分49秒