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2017-8-9
2017年 夏学期 第7回 物性セミナー
講師 三宅隆氏(産総研)
題目 希土類磁石
日時 2017年 8月 9日(木) 午後4時50分
場所 16号館 119
アブストラクト
現代の強力永久磁石は遷移金属と希土類を主成分に含み、希土類磁石と呼ばれる。高い飽和磁化とキュリー温度は遷移金属の3d電子に、強い結晶磁気異方性は希土類の4f電子に起因する。過去30年以上にわたり、最強磁石は佐川眞人が発明したネオジム磁石で、その主相はNd2Fe14Bである。佐川は磁気体積効果による強磁性の増強を狙って軽元素のホウ素を加えた。一方、ホウ素が電子論的機構により磁性に影響する可能性が金森により指摘された。本講演では、第一原理計算に基づいて、軽元素が希土類磁石に与える影響を議論する。次いで、最近薄膜が合成されてNd2Fe14Bを超える磁気特性が確認されたNdFe12Nの磁性と安定性を議論する。機械学習を用いた新磁石化合物探索の取り組みも紹介する。
宣伝用ビラ
KMB20170809.pdf(231)
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
2017-8-4
2017年 夏学期 第6回 物性セミナー
講師 奥村剛氏 ( お茶の水女子大学 )
題目 印象派物理学でさまざまな物理現象に挑む ーしずく・あわ・砂時計・クモの巣から切り紙までー
日時 2017年 8月 4日(金) 午後4時50分
場所 16号館 119
アブストラクト
非常に複雑な式もある極限ではシンプルなべき乗則になることが多い。そのようなシンプルなスケーリング則がひとたびある現象に対して確立されれば、その現象に対する明快な物理的描像が容易に得られることもしばしばである。さらに、このようなシンプルな式は、応用研究や製品開発・製品管理においても指導原理として有益になる可能性も高い。また、シンプルな式は、厳密には、ある極限状態でしか成立しないが、実用的には広く使える場合もある。我々は、これらのことに着目し、さまざまな身近でありながら工業的応用にも関係しそうな問題を取り上げ、研究を進めてきた。本セミナーでは、そのような研究の数々のサクセスストーリーについて紹介することで、物理学における印象派主義ともいえるこのような方法の普遍性と可能性を示す。
宣伝用ビラ
KMB20170804.pdf(331)
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar