メダカのゲノム解析
 メダカの染色体は24本あります。FISH法で連鎖群22の遺伝子を検出することができます。
(ドイツ ビュルツブルグ大学 Manfred Schartl博士との共同研究)。
 線虫、ショウジョウバエ、ヒトなどの各種のゲノムプロジェクトが行われ、ゲノムの全塩基配列を全生物共通の言語として新たな生物学が展開しています。現在、魚類のゲノムプロジェクトはフグとメダカとゼブラフィッシュで推進されています。メダカは、系統学的な位置がゼブラフィッシュと離れ、一方ゲノム解析が進んでいるフグにより近縁であり、遺伝学を始めとした生物学が充実している点からもメダカの有用性は、以前にも増して高まっています。特にメダカは、野生集団のなかでのゲノム変異が多く、近交系系統が樹立され、当研究室で詳細な遺伝子地図が作製されました。これらは、様々な突然変異体の原因遺伝子の探索に利用され、また、現在国際協力で推進されているメダカゲノムプロジェクトでも活用されています。
メダカ連鎖群22の遺伝子地図
この染色体にはヒトの14番染色体にある
遺伝子が多くあります。
当研究室で公開しているメダカ遺伝子データーベース