CMRC

Campus Management Research Center

キャンパスマネジメント研究センター

空間資源を活⽤して世界最高峰のキャンパスデザインと研究・教育拠点を整備する

2021年4月、東京大学 大学院工学系研究科 付属施設として「キャンパスマネジメント研究センター(CMRC)」が設立されました。 本センターでは、大学キャンパスにおける右のような目標を定めて、研究・教育・実践の活動を進めてまいります。

  1. 歴史文化的空間資源の価値向上による大学アイデンティの確立・継承
  2. オンタイム情報に基づく空間資源の管理・活用・経営に関する学術知の構築
  3. 大学を核としたエリア・マネジメントによる魅力あるキャンパス街の創成と大学経営基盤の確立
  4. 大学空間資源の安全・安心・機能の向上による最先端の研究・教育拠点の整備・持続
  5. 大学空間資源の持続的経営を可能とする先導的人材育成と先端技術開発
概要

センター長挨拶

Person

CMRCセンター長
工学系研究科建築学専攻 教授
千葉 学

キャンパスマネジメント研究センター設置のねらい

20 世紀の日本は、スクラップ&ビルドを繰り返すことで、都市と建築の近代化を実現してきました。

とくに戦後の日本では、戦災復興、高度経済成長、人口増加、都市の拡大といった社会背景のなかで、こうした開発の手法はきわめて有効に働いてきました。しかし21 世紀の現代においても、同じ方法論を継続することは、私たちの社会を豊かにしてくれるでしょうか? 私たちの社会の背景は大きく変わりつつあります。現代社会においては、建設にまつわる技術的・社会的側面を革新的に変えていく必要があり、老朽化した建物をただ取り壊すのではなく、健全な状態で長寿命化し、価値向上を実現し、またサーキュラーエコノミーに取り込み資産活用を実現するなど、新たな価値観や技術に基づくパラダイムシフトが必要とされています。

現代の建設系の教育・研究・産業はともに、いまなお20世紀的な「壊して作る」をベースとしておりますが、「使い続ける」ことをベースとした新たな教育・研究、産業の創出が喫緊の課題です。そのためには、既存建物の調査・運用段階でのDXを活用しGXを実現する新たな手法の確立が、ますます重要性を増しています。

スクラップ&ビルドによって、私たちが積み重ねてきた歴史をゼロにするのではなく、むしろこれまで歴史を積み重ねてきた都市や建物の上に、現代と未来の時間を積層させていくことで都市と建築の文化を高めつつ、最先端の技術を導入することでいっそう便利で豊かな暮らしを実現していくことができるはずです。

CMRCがめざすもの「東大キャンパスから地域、そして日本全体、世界へ」

私たちCMRC は、東大キャンパスを実証実験の場として捉え、ここで既存建物群のマネジメントの研究を進めています。ファシリティ・マネジメント、プロパティ・マネジメント、情報マネジメントという3つのマネジメントの考え方を軸に、東京大学のキャンパスで、歴史性を活かした先進的なマネジメントを実現していきます。

東大キャンパスには、安田講堂をはじめとする数々の素晴らしい歴史的な建物が継承されており、数多くの長寿命の建物群からなる小さな都市空間とも呼べるような場をつくり出しています。未来の建設分野における技術・環境・文化・経済を考える上で、最適のモデルを提供するものであるといえるでしょう。

築100年に達しようとしている鉄筋コンクリート造のキャンパス建物群を実地の対象として、価値向上の研究を推進することは、その技術的先端性においても、資源・エネルギー面での環境性能においても、そこで生み出される歴史的・学術的価値の側面においても、大きな社会的インパクトをもたらしうるものです。

建設分野における20世紀的な価値観を根底から再構築するような研究を開拓し、建物のDX、GXを推進しながら既存建物や都市空間の価値向上を実現していくことは、未来社会の先端的な研究分野と新たな産業モデルとなることでしょう。

キャンパス・エリアを対象として、いわば築100年のスマートシティを実現し、GXを革新的に推進していくことで、日本中の施設(大学、庁舎、公共施設)や都市空間、さらには世界に展開可能な研究主題として、大きなインパクトをもたらしていけるように活動してまいります。みなさまのご指導をよろしくお願いいたします。

研究実施体制

研究実施体制

Members

FM

ファシリティ・マネジメント部門

PM

プロパティ・マネジメント部門

IM

情報マネジメント部門

Organizations

Portfolio