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先輩の声
三島 徹也氏(83年卒) 松井 保幸氏 (87年卒) 岡本 章司氏(89年卒) 土屋 智史氏(96年卒)
  上田 功氏(90年卒) 北河 大次郎氏(92年卒) 廣瀬 利雄氏(55年卒)
綿谷 昭夫氏 (72年卒) 大野 浩氏(83年卒・故人) 田口 治宏氏(84年卒) 瀬古 一郎氏(90年卒)
水谷 誠(85年卒) 盛谷 明弘(86年卒) 滝本 勝(97年卒) ジェ シュ氏(12年卒)
シタラム氏 (90年卒) ハメド ハドホウド氏(10年卒) ペンヌン ワーンニッチャイ氏(85年卒) ヤニさん(10年卒)
ヨランダ アルベルト氏 (14年卒) ラン ビン(89年卒) 森 昌文氏(81年卒) 天野 玲子氏(80年卒)
田代 民治氏 (71年卒)

【活躍の場は地球・可能性は無限大


▲マレーシアの鉄骨製作工場にて

氏 名 : 滝本 勝

所 属 : 日揮株式会社 エンジニアリング本部 シビル部
E-mail : takimoto.masaru@jgc.co.jp
会社のHP: http://www.jgc.co.jp/

略 歴 :
1997年4月、日揮株式会社入社 エンジニアリング本部 シビル部配属。
現在まで、海外の4つの石油精製プラント建設・ガス精製プラント建設プロジェクトの土木・建築設計、および現地駐在を担当。
海外赴任は、パキスタンの建設現場に約6ヶ月、また現在マレーシアの鉄骨製作工場に駐在中。

 

 入社して4年経ちますが、手がけた仕事はすべて海外プロジェクト、海外勤務も2度経験しており現在もマレーシアに駐在しています。もともと海外旅行好きだった私は、世界を相手にした技術系の仕事をしたいと思って入社したわけで、その希望はほぼかなっていると言えます。

 ここではみなさん興味があるであろう海外勤務の話をします。プラント建設と言う職業柄、発展途上国でしかも僻地で勤務することが多く、仕事環境・生活環境は厳しいのですがその分面白いとも言えます。

 前回滞在したパキスタンの石油精製プラント建設現場では、小さな村しかない半砂漠地帯に自らの宿舎やオフィスを建設するところから始めました。ハイテクかつ巨大なプラントを建設するにも関わらず、現場内では土砂運搬のロバが闊歩し、コンクリート配合用の氷は牛が荷車を引いて運んでくる、と言った不思議な光景を見ることができました。また労働者達は敬虔なムスリムであり、現場の中であっても時間が来ればその場で跪いて一斉に祈りを捧げる姿は忘れることができません。

 現在勤務しているマレーシアの鉄骨工場では、日本人が私一人と言うこともあって、仕事中はもちろん日々の生活においても現地の人々と接する機会に恵まれています。学生時代に旅行で来た時とは違い、仕事で滞在することによって国のイメージはまったく変わったものになりました。

 海外勤務での仕事は、設計関係だけに留まらず客先・サブコンとのタフな交渉などがつきもので、若くても大きな責任を担うことになります。自分で設計したもの・判断を下したものが目の前でどんどん出来上がって行くのを見るたびに、大きな喜びとやり甲斐を感じるとともに、責任を感じ明日への活力となっていきます。我々の仕事は、世界の様々な価値観を持つ人々が相手で、つまるところそれは人間性のぶつかりあいであると感じています。その国の人々の生活を一変させるような大きなプロジェクトの一役を担っているわけで、いったい何が正しいのか?土木技術者として何をやるべきなのか?などと自問自答する日々なのです。私はこの仕事のそんな部分に大きな魅力を感じています。

 さて、学生の皆さんにとっては、専門分野の知識や英語能力などどの程度必要なのか気になるところだと思われます。実際は、専門の多くの分野における実践的かつ突っ込んだ知識が必要で、英語に関してはコミュニケーション能力が特に重要です。そんなのもう手後れと思った人も、今からでも遅くはありません。仕事を始めてからでも気づいた時にモーレツに頑張ればよいのです。そんなやる気のある元気なみなさんを歓迎します。

 


 
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