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幾何学的にシンプルな単一の分子を元に、優れた「耐熱性」と「自己修復性」を両立させた多孔性結晶を合成した。この結晶は202度という優れた耐熱性をもつ一方で、それ以上の加熱により穴が潰れてしまっても室温において有機溶媒蒸気にさらすだけで自発的に元の状態へと戻すことができる。矛盾するこれら2つの特性の両立を可能したのは、202°Cで選択的に崩壊して蓄積した歪みを解消するクラッシャブルゾーンである。このクラッシャブルゾーンは「可逆的に修復可能な無数のCH···N結合」を用いて構築されている。


Highlighted in 日本経済新聞 2018年9月21日

シンプルな分子を用いて自己修復する耐熱性の多孔性結晶を実現