誰でも、どこでも、高分子を精密合成できる新手法を開発
プラスチックやゴムのような素材は日常生活になくてはならないものです。それらの素材は小さな分子(モノマー)が鎖状につながった高分子(ポリマー)からできており、必要とする機能に合わせて、つなぎ方が精密に制御されています。しかし、ニーズに合わせ多種多様な高分子を作製するには、高度な専門知識と熟練した技術、反応条件を制御できる設備による精密合成が必要です。1980年代後半に、「温和な条件下で原料を混ぜるだけ」でできる高分子「超分子ポリマー」の合成法が報告されていますが、この合成法では小分子同士が勝手に連結してしまうため、思い通りの設計は実現できません。