電子輸送層とホール輸送層の2つの分子グラフェンを接合
炭素原子が平面上に並んだ分子グラフェンに、フッ素原子を導入して電子輸送機能を付与したものと、金属を取り込む能力とホール輸送機能を併せ持つものを合成し、その性質を検討したところ、それらが溶液中で自発的にチューブ構 造を作る現象を見いだしました。そこで、ホール輸送層のナノチューブが存在する条件で電子輸送層のナノチューブを作ったところ、ホール輸送層のチューブ断面だけから電子輸送層のチューブが成長することを発見しました。得たチューブに光を照射したところ、接合面から発生した電子とホールはきれいに分離し、接合構造を持たない ナノチューブに比べて4〜6 倍という電荷の長寿命化を実現しました。