プリント可能なバッキーゲルによる伸縮自在の有機発光ダイオード
バッキーゲル(カーボンナノチューブによりゲル化したイオン性液体)とフッ素化コポリマーからなる、プリント可能で伸縮自在の導電性材料を開発した。ジェットミル法によって、カーボンナノチューブの細い束をゴムマトリックス中に均一に分散させることが可能となり、100 S cm–1 を超える破格の導電性と、2倍以上に引き延ばせる破格の伸縮性を併せ持つゲル状複合材料を実現した。この導電性材料を回路プリント用のインクとして用いることで、ゴムのように伸縮自在な有機ELディスプレイの作製が可能となる。